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episode : 35 ページ39

あれから2日後.


私の家からお兄ちゃんは居なくなった.

正確に言えば帰宅しただけなんだけど,何だか少し寂しい.


そんな今日はすとぷり公式生放送のある,日曜日.




時計を確認すれば時刻は19時半過ぎで,もう準備が始まっている頃だろう.






「 今日から , 復活するのか … 」






動画配信名に書かれた,

お話したいことがあります

この緊張感溢れる文字で,お兄ちゃんが今日からすとぷりとしてまた活動復帰するという事実が明らかにされる.



リスナーさん達は,

もしかしたら辞めてしまうんじゃないか

そう思っている子も少なくはないらしく,コメント欄が中々に荒れている.



お兄ちゃんはこのコメント欄を見て,また取り乱したりしないだろうか.


あの時みたいに,呼吸が浅くなって,倒れたりしないだろうか.

心配で心配でしかたがないが,私はただ見守ることしか出来なかい.






「 もしもし , どうしたの ? 」





「 … ありがとな 」





「 え , 何急に 」






そんな時,突然電話が掛かってきた.

発信元はお兄ちゃんで,心配だった私は急いで電話を取ったが,内容は意味不明なものだった.






「 Aが居なかったら俺 , 多分死んでたわ 」





「 っ , 今そんな話したら放送で泣いちゃうんじゃない ?

大丈夫 ? 」





「 泣いてしまってもいい

ただAに改めて感謝したかっただけ 」






少し煽るように言ったのに,お兄ちゃんは声色を変えず,真剣にただ私に感謝を伝えた.

極めつけには,





「 俺の妹が , Aで良かった 」





そんなセリフを吐き捨てて一方的に通話を切られた.




通話が終わり暗くなった画面に,ポタポタと水滴が落ちる.

喉が熱くなってきて,息が荒くなる.


嗚咽混じりに,私は口を抑えて泣いた.


明日の朝目が腫れちゃうから泣きたくないのに,止まらない.


脳裏にお兄ちゃんとの思い出が全て蘇って,大好きな笑顔が浮かぶだけで,涙はどんどん溢れ出してくる.






「 皆さん , こんばんは 」






拭いても拭いても拭けない涙と戦っていると,つけていたパソコンからななもりさんの声が聞こえた.


信じられない程の視聴者数とコメントにとても驚いたが,ななもりさんはそれには一切触れず,話し続けた.














「 皆さんは , 人を殺したことはありますか ? 」

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ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 泣きました。そして、今更ながらですが、完結おめでとうございます! (7月25日 12時) (レス) @page49 id: df7b4f216a (このIDを非表示/違反報告)
たろち - 完結おめでとうございます!!とても生々しく人間らしい、そしてすとぷりらしい大好きな作品です。ありがとうございました。 (2022年2月17日 5時) (レス) @page49 id: e2d4e1bc60 (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - いちごオレ。さん» ありがとうございます(;;)♡ (2022年2月13日 13時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - らいかさん» ありがとうございます;; (2022年2月13日 13時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - 緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当さん» 見付けて下さってありがとうございます(;_;)こちらこそありがとうございました! (2022年2月13日 13時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:namo | 作成日時:2020年11月26日 3時

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