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episode : 20 ページ23

あれからお兄ちゃんは私の部屋に篭もりっきりで出てくることはなかった.


声を掛けても返事1つなかったから,とりあえず扉の前にご飯や飲み物は置いておいた.


まぁまだ15時だし,夜には出てくるだろう.


そんな事を思いながら私はペットちゃん達と戯れていた.


そんな時,携帯に着信音.






「 ななもりさんから … ? 」





着信はななもりさんからで,驚いた.


何でこのタイミングで私に電話が掛かってくるの?


…もしかして,私の家にお兄ちゃんが居ることがバレた?


それはまずい,いくら家は知られてないからって,私が教えなくとも母が教えてしまえばななもりさん達はここに来れてしまう.


倒れていたななもりさんを見て,過呼吸を起こしたお兄ちゃん.


そんな容易に会わせられる訳ないじゃないか.


こんなに悩んでまだ電話を手にしなくても,着信音は止むことは無かった.


あぁ,もう!
私が,上手くやり過ごすしかない.






「 … もしもし 」





「 もしもし , Aちゃん ? 」





「 はい , お久しぶりです 」





「 久しぶり , 元気してた ? 」





「 ぼちぼちです 」





「 そっか , ははは ! 」






電話の奥からはただただいつも私が聞いていた,ななもりさんの声が響く.


何気ない会話で,一体何の為に掛けてかたのかも分からない.






「 そう言えば , Aちゃん 」





「 はい 」





「 今 , さとみくんが何処にいるか知らない ? 」






きた,本命の会話は絶対これだ.


自分の心拍数がどんどん上がっていくのが分かる.


ここで私が選択肢を間違えてしまったら,お兄ちゃんを苦しめてしまうかもしれない.






「 お兄ちゃん … ?
お兄ちゃんなら家に居るんじゃないですかね … 」





「 それが居なくてさ ,
もしかしたらAちゃんなら知ってるかもーって思って ! 」





「 申し訳ないんですけど ,
暫くお兄ちゃんとは連絡取ってなくて … 」





「 なら何でこの間さとみくんの家に居たの ? 」






心臓が大きく脈を打つのが分かる.


そう言えばお兄ちゃんの家で莉犬さんと出会った.
きっとそれを莉犬さんが言ったんだ.






「 母に頼まれて荷物を渡しに行っただけですよ 」





「 … ふぅ〜ん , さとみくんに連絡も無しに ? 」





「 まぁお兄ちゃんだし良いかなって 」






ななもりさんの声が段々と怖く感じてくる.


一体お兄ちゃんの居場所を聞き出して何がしたいのか,分からない.

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ましゅ☆まろ。紫月まろ。(プロフ) - 泣きました。そして、今更ながらですが、完結おめでとうございます! (7月25日 12時) (レス) @page49 id: df7b4f216a (このIDを非表示/違反報告)
たろち - 完結おめでとうございます!!とても生々しく人間らしい、そしてすとぷりらしい大好きな作品です。ありがとうございました。 (2022年2月17日 5時) (レス) @page49 id: e2d4e1bc60 (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - いちごオレ。さん» ありがとうございます(;;)♡ (2022年2月13日 13時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - らいかさん» ありがとうございます;; (2022年2月13日 13時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)
namo(プロフ) - 緋桜ひよ子@ミスキャト黄色担当さん» 見付けて下さってありがとうございます(;_;)こちらこそありがとうございました! (2022年2月13日 13時) (レス) id: eec0e0c5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:namo | 作成日時:2020年11月26日 3時

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