ハッピーエンド・フィルター ちょな ページ8
12月、人肌が恋しくなる季節だ。
ガラッ
教室に1人の男が入ってくる。
ミンソクだ。
XM「おはよ、セフン」
SE「おはよー、ミンソク。宿題見して」
XM「お前、またやってきてないのかよー」
マフラーで口元が隠れていて、
鼻先が寒さで赤くなっている。
・・・やばい、可愛い。
XM「そんな見つめられたら、俺穴空く。」
・・・ぇ？・・・え、え？
私の真横にミンソクがい・・・る。
リーンゴーン リーンゴーン
と脳内の鐘が鳴る。
脳内の天使達が
「チャーンス♪」って呟く。
・・・・。
が、
『はぁ！？バカじゃないの！？誰がミンソクなんか、自惚れんな、ばーか！』
XM「なっ！お前なぁ〜〜」
『ふんっ』
あぁ、最悪だ。
なんて可愛くないんだ。私。
『あぁ〜〜〜〜……もうやだ。
こんな自分がいやだぁ〜〜〜……』
SE「ちょっと、顔キモいんだけど。部活の差し支えになるくらいキモいんだけど。」
『ゔぅ〜〜、ぜぶん〜』
SE「……はぁ、なんでそうなるかなぁ」
そんなの、私が一番聞きたい所存です。
SE「どーすんの。もう12月だよ？」
『……ど、どーするって何をよ？』
SE「クリスマスだよッ！クリスマス！予約入れとかねーと取られんぞ！」
『そ！そんなの無理！』
他の女子と過ごされるのも無理だし、私がミンソクを誘うなんてもっと無理だ。
SE「正直に言ってみたら？ミンソクの事が好きだって」
『言えるかーーーーーー！！！』
セフンが両手で耳を抑える。
わかってるよ、わかってるんだけど。
ミンソクはさ・・・
SE「…ん？あ、ミンソクだ。」
『どこ！？』
SE「あれ。」
セフンが窓の外を指さす。
私は窓に駆け寄る。
『あ………』
ソヨン先輩だ。
ミンソクとソヨン先輩が楽しそうに会話をしていた。
SE「あいつ、ほんとソヨン先輩好きだよなぁ」
『うん、そうだね。』
SE「………。まぁ、ソヨン先輩には彼氏がいるし、気にすんなよ」
『…うん』
ソヨン先輩に彼氏さんが居ても居なくても、ミンソクの想い人には違いない。
だから、私は告白なんてしない。
告白したって・・・傷付くだけ。
ミンソクと余計話せなくなるだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りる - 初めまして〜♪ｼｬｯﾌﾙﾒﾙﾄのお話、毎回楽しませていただいています…皆様個人の素敵なお話をいつも読ませていただいてるので、企画ものはまた違って、新鮮で楽しいです♪続けて頂けたら嬉しいです…が無理なさらないで下さい！体調には気をつけて頑張ってください♪ (2016年12月25日 23時) (携帯から) (
レス) id: 775f2cdca2 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - レタスさん！ハッピィクリスマス！あなたのお話…すごく好きです…文章のセンス、間、流れ、全てがツボです。これからも続けて下さいね！私はずっとレタスさんのペンですよー (2016年12月24日 22時) (レス) id: 56b484f566 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レタス ちょな NeNe 北国 練乳 ゆーりんご x他4人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年12月23日 9時
