･ ページ37
クリスマス会が一週間後に迫ったある日。
私は家でチャニョル先生にだされた現代文の課題をやっていた。
ピロンっと携帯がメッセージの受信を知らせる。
『え･･･』
その内容は、ソヨンとジュンミョンが2人で一緒に居る、というもの。
さああっと全身から血の気が引いて、頭が真っ白になるっていうのはこういう事なんだと思った。
ジュンミョンは女の子が苦手という訳じゃないけど少し人見知りでなかなか自分から話しかけたりしない。
という事は。
ジュンミョンは、ソヨンが好き。
そう、だよね。
私より女の子らしくて可愛いソヨン。
分かってた。私よりソヨンの方がいいに決まってる。
それなのに。
『なんで･･･涙なんか出るのッ･･･止まれ、とまれとまれとまれッッ･･･！！』
今にわかったことじゃない。
私のことが好きじゃないなんて。
ジュンミョン呼びしてた事や、仲いいことで誇らしくしてた私がバカみたい。
本当に、私って、バカみたい。
『クリスマス会、行きたくないなあ･･･』
そうは思っても、時間ってものは嫌でも過ぎていく。
1週間なんて、あっという間。
クリスマス会の内容なんて、ほとんど覚えていない。
ただひとつ、覚えていること。
「ねえ、A、あの２人さ、雰囲気良くない？」
『え？あ、うん、そんなかんじする』
「明日、デートするんだってさ！ヒューヒュー」
何の悪気もないベクのその言葉が、私の全身をがんじがらめにする。
『そ、そうなんだ。いいじゃん、お似合い』
「だよなー！」
お似合い、なんてよく言えたものだ。
思ってもない事を口にするのはいとも容易くて、こんなにも苦しいものなのだろうか。
嘘、ではない。決して。実際に2人はお似合いだ。
だけど、今はそれを認めたくない。
だって、ジュンミョンが、好きだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りる - 初めまして〜♪ｼｬｯﾌﾙﾒﾙﾄのお話、毎回楽しませていただいています…皆様個人の素敵なお話をいつも読ませていただいてるので、企画ものはまた違って、新鮮で楽しいです♪続けて頂けたら嬉しいです…が無理なさらないで下さい！体調には気をつけて頑張ってください♪ (2016年12月25日 23時) (携帯から) (
レス) id: 775f2cdca2 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - レタスさん！ハッピィクリスマス！あなたのお話…すごく好きです…文章のセンス、間、流れ、全てがツボです。これからも続けて下さいね！私はずっとレタスさんのペンですよー (2016年12月24日 22時) (レス) id: 56b484f566 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レタス ちょな NeNe 北国 練乳 ゆーりんご x他4人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年12月23日 9時
