・ ページ11
XM「ククッ…」
隣でミンソクが笑い出す。
XM「もう我慢できない、さっきから何一人で百面相してるの？」
相当おかしかったのか、腹を抱えて笑う。
『ちょっと、笑いすぎ！』
一方的な想いでも、好きな人が笑っていたらそれでいいなんて思ってたけど、
やっぱり本当は一番笑顔にするのは自分でありたいと思う。
『ミンソク……あのね、聞いて欲しいことがあるの』
私は足を止めた。
XM「ん？どうした？」
ミンソクも足を止めて、こちらを向く。
『…あっ…えっと…』
やばい、どうしよう。
急に告白するのが怖くなってきた。
頭ではわかってる、分かってるけど・・・言葉が喉で引っかかって出てこない。
『……ごめん、やっぱなんもないや。忘れて。』
結局はまた逃げる。
私は作り笑いをしながら歩き出した。
ミンソクの横を通り過ぎようとした時、腕を掴まれた。
『ちょっと何…』
XM「……ほんとに？」
『え？』
XM「本当に何もいうことないの？」
ミンソクが真っ直ぐ、真剣な眼差しで私を見る。
この真っ直ぐな目を向けられると、心臓を鷲掴みされたみたいに苦しくて・・・
XM「今日だって、昼以降、急に素っ気なくなるし。何だよ、言いたいことあるなら言えよ」
もう逃げたくなるの・・・。
『もぉ、やだ…ミンソクの顔見たくない…』
涙が溢れてくる。
XM「……あっそ。もーいいわ。」
パッと掴んでた手を離すと、ミンソクは私を残して歩き出した。
あっそ・・・って何よ。
ムカつく、私の気も知らないで・・・私がどんだけ・・・どれだけ！！！
『ちょっと待ちなさいよ！ミンソク！』
私は自分のカバンをミンソクの頭にめがけて投げ、それは見事命中した。
XM「いっつ……お前なぁ！」
後頭部を抑えながら、不満そうに振り向く。
私は拳を作り、震える手を黙らせた。
『本当は！！！
本当は…可愛く喋りたいのに……ミンソクの顔見たら緊張しちゃって…
もっと別の言葉を伝えたいのに……っ…上手くいかなくて…
それに、ソヨン先輩のことばかり見てるし！なのに、後輩の告白を断らないし…もうわけわかんなぃ……』
私は手のひらで顔を覆った。
自分の話してる日本語の方がわけわからんわ。
結局一番伝えたいこと伝えれてないし・・・。
もう本当、自分最悪だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りる - 初めまして〜♪ｼｬｯﾌﾙﾒﾙﾄのお話、毎回楽しませていただいています…皆様個人の素敵なお話をいつも読ませていただいてるので、企画ものはまた違って、新鮮で楽しいです♪続けて頂けたら嬉しいです…が無理なさらないで下さい！体調には気をつけて頑張ってください♪ (2016年12月25日 23時) (携帯から) (
レス) id: 775f2cdca2 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - レタスさん！ハッピィクリスマス！あなたのお話…すごく好きです…文章のセンス、間、流れ、全てがツボです。これからも続けて下さいね！私はずっとレタスさんのペンですよー (2016年12月24日 22時) (レス) id: 56b484f566 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レタス ちょな NeNe 北国 練乳 ゆーりんご x他4人 | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2016年12月23日 9時
