【募集企画】天空魔法学院part2【小説ver】

第六十四話【三日月リン】 ページ15

学院に戻ってきたモーリスは紫と別れ、なんとなく学院をブラブラする。



「あ…環！」


環「あ！モーリスちゃん！今日もネイルをしてくださりませんか？」



1年生の環と友達になったモーリスは、よくネイルについて教えてあげているのだ。だが、環は元々ネイルを知らなく、モーリスの黄色のネイルでその存在を知った。



環「成る程、ネイルにもいろんな種類があるのですね！」


「例えば…上は青、下はピンク…っていう感じでやると…もっと可愛くなるの」



環の爪に丁寧にネイルを塗るモーリス、いつもより真剣な目をしている。




環「とっても可愛いです！私、気に入りました！」


「よかった〜…下手かなって思ってたけども…」





そんなことありませんよ！と励ましてくれる環、さすが、華桜院家の長女だけある。2人の趣味が合うのは、どちらも裕福な家庭に生まれたからだろう。




環「そういえば…モーリスちゃんはどんなご家庭なのです？」


「私？…メモリス王国の第2王女なの…」


環「そうなんですか？通りで可愛いわけです！」






正直、王女と可愛いは関係ないと思う。



環「ありがとうございます！また明日もよろしくお願いしますね！」




明日も頑張って教えなきゃ、とモーリスは思った。

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