【募集企画】天空魔法学院【小説ver】 (ページ41)

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第四十四話【雪白】ページ41

(二十五話の後の話です)

試合終了後、珈李とは別れて一人で歩いていた

観客室から出てきた一年とかが俺と珈李にしつこく話しかけていたが

全員珈李に任せた

一々相手にするのは面倒だしな

「あー、いい寝床ねーかな？」

最近は木の上にいると珈李に連れ戻される

屋上…は誰もいないよな？

三年からは屋上へ行ける。それと…生徒会のやつなら二年でも

練習に最適らしい

「おっし、屋上に言って昼寝してよ」

そう思い一気に屋上に行こうと地面を蹴ろうとしたら何かを見つけた

…人形？珈李が作ったのを落としたのか？

近づいてみるとうさぎの人形が落ちていた

所々汚れて入るが軽く叩けば綺麗になった

「珈李が人形を落とすなんてありえねぇし…探すしかねぇか」

この人形見たことねえってことは新入生。新入生にはバッジがついてるから見分けはつく

少し恥ずかしいが人形を持って持ち主を聞いて探した

校舎裏の方へ行くとなにかの声が聞こえた

「椿ぃ…どこぉ」

泣いてる？あれは…見たことねぇし一年か

無視したいところだが年下が困ってるとなると話しかけた方がいいか

「…なぁお前、どうしたんだ？」

そう言うとビクッと方を震わせてからゆっくりとこちらを向いた

そしてこっちをジロジロと見たかと思うと人形を見て「椿！」と言いながら

人形を抱きしめた

…は？この人形が「椿」？