【募集企画】天空魔法学院【小説ver】

第十七話【setu】 ページ16

生徒会室を出て紫と別れた

紫といるとさっきより女扱いされるから面倒だ

さっきのプリントは今頃機械に読み込まれて空中モニターに映るだろう

あそこは俺が作った薬品を使っているものだから失敗はありえない


「おお、映ったな」


空中モニターにはしっかりと表示されていた

今頃教師陣も掲示板にトーナメント表を貼り終わっただろう

俺の相手は…十夜花菜だったか

ふむ、魔法を使わずに魔法科学メインにするか…

重力とはまた面倒な…


対抗戦の会場である別棟に向かっていると新入生であろう男子に話しかけられた


「あの、僕あなたに一目惚れしました！」


…12回目

男に告白されて嬉しいわけがない


「何かを勘違いしてるんだ、俺は男だ。三年、黒院泉龝…副会長の名前くらい頭に入れておけ」

「そ、そんな…」

「君で12人目だが中々良い表情をしているな。この薬を飲んでおけ」


そう言って魔法科学の成功作…まぁ失恋に効くであろう薬を渡しておいた

色は紫だが…あの一年は飲むだろう

今度こそ…間違われないで別棟へ行かなければ



その願いは叶わず、着くまでに5人の男に告白された

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