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９． ページ9
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全く釣れなくなった頃
船長がポイント地点の変更を言って来た
俺は竿を一旦上げ
船の前方に座った
勢いよく走りだした船…
「すげー気持ちいいわぁー！！」
確かに癒されるには
ここが最適だよな…
俺だってこうして癒されに来てんだし…
そう思いながら前方の方だけを見ていたんだけど
何か背後に人の気配がして振り返ったんだ
そしたら操舵室にいるはずの彼女がいて…
おいっ……こんだけスピード出てんのに
何してんだ？！
何気に操舵室見上げると
おっさん……親指立ててニンマリしてるし……
嫌な予感…
そう思ったと同時に
船が大きく揺れた
目の前の彼女が倒れそうになって…
吹っ飛んで行きそうな感じだったから
俺は咄嗟に彼女を引き寄せたんだ
「危ない！！大丈夫？！」
そう声を掛けると
驚いてんだよな…
まっ…予想通りで……
で、無賃乗船したんだからって
暇だから話し相手になってよ？って
俺の横に座らせたんだ
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作者名：Sugar | 作成日時：2015年10月2日 21時
