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船長が操舵室から出て行ったって事は…
釣りのポイント地点に着いたんだ
じゃあ…暫くは停泊か…
操舵室の窓から海を眺めると
カモメの鳴き声が聞こえてきた…
気持ちいいな〜
潮の香りしかしない…
ボーっとしてると
船長とお客さんの声が聞こえて来た
「じゃあ、投げるよ？！」
そう言って竿を大きく振りかぶった
あっ…この人…凄く慣れてるんだ…
フォームがかっこよくて
思わず見惚れちゃったぐらい
時々船長とも会話をしていて…
何だか疎外感を感じた
まぁ？…私は拾われて来た身だし
このお客さんって人がチャーターしてるんだから
私が楽しんではいけない
そこはちゃんと弁えなくっちゃね…
そう思って窓に持たれながら
心地いい揺れを楽しんでた
「おぉ〜〜デカイの釣れた〜〜！！」
そう叫んでるお客さん…
ふふっ…嬉しそうだな…
でも、釣りってそんなに楽しいのかな…
私もいつか機会があったら
船長にでも教えてもらおうかな
そう思いながら二人を見てた…
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作者名：Sugar | 作成日時：2015年10月2日 21時
