縁があればまた会えるよね… (ページ3)

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３．ページ3

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真剣な顔で操縦する船長…
いつもと全然違う
海の男の顔してるし…

ー俺に見惚れるなよ？－

そう言って豪快に笑い出した

『なっ……
　こんな親父に見惚れるわけないし！！』

ーそうか？！俺もまだまだ
　捨てたもんじゃないと思うんだけどな…ー

『鏡、見てから言ってよね』

ーハハハ……元気出たな？！－

『・・・・・・・・・・』

そうだ…落ち込んでて…
癒されるために来てたんだっけ
すっかり忘れてた…

ーで？！今度は何？－

『……コンサート……』

ーはっ？！－

『嵐のコンサートのチケット、
　落選だったの………』

ー・・・・・・・・・・－

呆れた顔で私の事を見てる船長…

『何？！何か言いたい事あったらどうぞ！！』

もう、開き直るしかない！！
そう思って鼻息荒く船長を睨み返した

ーはぁ……お前、そんな事で落ち込んでたのか…ー

『そうだけど…悪い？！』

ー嫌っ…別にいいけどな……
　まっ、今日は操舵室からで悪いけど
　楽しんでってな？！－

そう言ってエンジンを停止させた

はっ？意味わかんないし…
ここから一歩も出られないんだから
楽しむもへったくりもあったもんじゃないし

いいの…今日は騒ぐ気分じゃないんだから！！
ここでゆったり…潮の香りを楽しむからさ～

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