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コンサート当日
『本当にいいのかな……』
不安な気持ちで
押し潰されそうになりながらも
着いたドーム…
入場の為に列に並び
ドキドキが最高潮に達していた
そして自分の番……
チケットを差し出すと
受け取って確認をする
スタッフのお兄さん…
[あれっ？！]
スタッフのお兄さんの顔色が変わった
[貴女、ちょっとこちらに来て？！]
そう言われ列から外された
ファンの人達の私を見る目が怖い……
どうしよう……
スタッフのお兄さんは誰かに電話を掛けてる様子で…
[今、担当の者が来ますので…]
そう言って私は数人の人達に囲まれた
これは…ヤバイ状態なの？！
何が何だか分からず
ちょっと涙目になって来た…
周りの人達にはちょっとあの人〜
なんて言われてるし……
どうしようって
もう…心臓はバクバク言ってる…
暫くするとスーツ姿の男の人が来た
私を見ると大きな溜め息を吐き
そして近寄り耳元で言った言葉
[Aさんで間違いないですか？]
うんうんって泣きそうになりながらも
必死で頷いた
もう、声も出せない程の緊張
[こちらに…]
そう言って連れていかれた先は
地下通路に並行して作られてる小さな部屋
これって…絶対にやばいよね？！
まさか偽物なの？！
騙されたの？！
もうヤダ！！怖いよ…
だから思わず叫んじゃったの…
『ごめんなさい…私、帰ります…
貰ったチケットなんです
信じた私が馬鹿でした…
許して下さい……』
もう止まらない涙……
恐怖で壁に張り付いてると
ドアが開き
入って来たのは派手な服を着た男の人…
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作者名：Sugar | 作成日時：2015年10月2日 21時
