１５． ページ15
〜大ちゃんside〜
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・
「でさ？Aちゃんの連絡先…
教えてくんない？」
ー・・・・・・・・・・−
「なぁ……ケチケチすんなよ……」
ー・・・・・・・・・・−
「おい！！まだ認めてくんねえのかよ？！」
ー……いやな……知らないんだ……ー
「はっ？！」
ー名前しかしらねえんだ……ー
おいおい…嘘だろ？！
知らないって……
「えっ！！マジかよ？！」
ーあぁ……
今度はいつ来るかな……
そんな呑気な……
これ、渡さないと……
「なあ…これっ、預けてってもいいか？」
ー何だよこれっ？！−
「コンサートの招待状……」
ーそんなもん、自分で渡せよ！！−
「だって……連絡先知んねえもん……
頼むよ！！」
ー俺だって…いつ会えるかなんてわかったもんじゃねえし…ー
「俺より船長の方が確実だろうが！！」
ーあぁっ？！………
ちっ……渡せなくても恨むなよな？……ー
無理矢理押し付けたチケット…
彼女の手に届くのか分からないけど
今の俺にはこうする事しか方法が見つからない…
船長に預けてから毎日
渡せたかの確認を入れていたけど
俺と会った日を最後に
海には現れないとかで…
コンサートまで後一週間…
俺は掛けに出た
生放送…
きっと見てくれてる
そう信じて…
「船長元気かな…
お前は元気か？
会いに行けよ！！」
いつもの事の様に
俺がチンプンカンプンな事を
言い出したかの様に思わせ…
頼む…届いてくれ…
そう願った……
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作者名：Sugar | 作成日時：2015年10月2日 21時
