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第3話 残業 1 ページ4

【not side】



風見「それでは皇さんお先に失礼します。」




日も暮れ、星々が綺麗に輝く頃、Aは未だに書類を片付けられないでいた。




A『えー風見、もう帰っちゃうのか?

私の仕事手伝ってからでもいいんだぞ?』


風見「い、いえ、遠慮しときます!」


降谷「おい皇、勝手にうちの部下を使うな。」


A『げっ降谷…まだいたの?』


降谷「当たり前だろ。」


A『んじゃあ、降谷が書類手伝ってくれるのか!?』


降谷「んなわけないだろ。自分でやれ。」


A『酷い…』


降谷「当然だ。」


風見「アハハ…。

あっ、そろそろ時間なので失礼します。」


降谷「あぁ、気をつけて帰れよ。」


A『え、まままま待って!!

書類、手伝って!!一生のお願い!!』


風見「皇さん、自業自得です。頑張って下さい!」


A『な…っ!!』





風見はそう言うと、最後はAに満面の笑みを向けてこの場を去っていった。





降谷「…風見も成長したな。」


A『何処をどう見たらそんな言葉が出んのよ!?

はぁ…これは残業決定だな。』


降谷「ほら、そんなこと言っている暇があるなら早くやれ。待っててやる。」


A『……え、ふ、降谷さん?急にどうした?頭ぶつけちゃった?

降谷が待ってるだなんて、物凄く珍しいよ?』


降谷「それ以上言うと俺の拳が飛んでくからな。」


A『ごめんなさい!腹パンはやめて!』


降谷「…はぁ。」




降谷は呆れてため息を吐く。

そして、Aのデスクに盛られている書類に目を通すと、皇に向き直った。




降谷「…この量、今日中に終わるか?」


A『…私的に、無理だと思います。』


降谷「…俺もそう思う。


…はぁ、仕方ない。手伝ってやる。」


A『…え。』




“手伝ってやる”、その言葉にAは思わず目を限界まで見開く。

降谷の行動が実に珍しく、これが現実なのか信じられないと言った顔で降谷を見た。




A『どどどど、どうしたの!?

優しすぎて、逆に怖いんですけど。』


降谷「怖い言うな。ほら、その書類の半分早くよこせ。」


A『半分も!?

降谷…これは夢じゃないって言ってくれ。』


降谷「…えこれは夢じゃないー。」




降谷は両手を使ってAの頬をつねると、上下左右に引っ張り、現実だと分からせる。




A『ひ、ひたいれす…ふ、ふうやさん!』




手を離された途端、少々痛かったのか目に涙を浮かべたA。

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ナミ(プロフ) - 紫苑さん» 返事が遅くなってしまい申し訳ありません!先程、18話を公開させて頂きました。後で書き直そうと非公開にし、そのまま忘れてしまっていたので助かりました!!(笑)ありがとうございます!! (2017年12月17日 21時) (レス) id: 10654a6a79 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - はじめまして。いきなりですが18話はどこでしょうか?いきなり話がとんでびっくりしました。(笑) (2017年12月11日 21時) (レス) id: 33fd3d747e (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - りんさん» 私も好きですー!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - 夜大好き!さん» コメントありがとうございます!!楽しみにして下さってるなんて嬉しいです!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - もふぃ@絡繰人形さん» はい!了解です!!笑 (2017年7月12日 19時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナミ | 作成日時:2017年1月15日 22時

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