第28話 イラつき ページ30
【not side】
そう考えたAは降谷に何故知っているかを聞こうとした。
だが、無理だった。
━━━━━━━━━…あの人が来たから。
「…あぁー!降谷さぁーん、やっと見つけましたぁ♡♡」
甘えたような声が、二人しかいなかった休憩所に響く。
その声に気づいて振り向くと、こちらに向かって走り出し、そして勢いよく降谷に抱きついた。
降谷「っ、また如月か…」
降谷はもう慣れてしまったためか、今では抵抗していない。
如月「んもぅ、降谷さんったらどこに行ってたんですかー?すんごい探し━━━━━…っ!?
皇先輩っ!?」
ここでやっと隣にいるAに気づく。
A『ぁ…や、やぁ、如月!』
如月「…え、あ、ごめんなさい。
降谷さんに夢中で気づきませんでした。」
A『…は。』
私かわいそ、などと思いながら、目の前の光景にイラついて顔をピクピクさせているA。
如月「…皇先輩。」
A『……っ何…よ。』
急に声をワントーン下げられて目つきが変わった。
Aはその顔にすこし怯むも、あとの言葉を聞こうと、如月の目を見つめる。
如月「━━━━━━━━━…私の降谷さんを勝手に持って行かないで下さい。」
A『…は?如月の降谷?』
Aの顔はもう、ピキピキのところではなくなっていた。
降谷「俺がいつ、お前のになったんだ。」
如月「やだなぁ降谷さん♡
会った時からに決まってんじゃないですかぁ♡」
降谷「俺はお前のになった覚えなんて無い。」
如月「んもぅ、降谷さんったら照れ屋なんだからぁ♡」
降谷「何処がだ。」
目の前で繰り広げられる光景にまた、イライラがたまるのが分かった。
Aは、それを見ているのが辛いと感じ、
話す事を話してその場から立ち去ろうと考えた。
A『ふ、降谷。あの事』
如月「いやーん皇先輩♡勝手に私の降谷さんと話さないで下さぁい♡」
A『…え?』
急にさえぎられたAの言葉。
降谷と話すのを禁止するかのようにして、突然Aと降谷の間に如月が入る。
如月「んもぅ、皇先輩ったらいけない子ですね♡
それじゃあそろそろお昼の時間も終わるので、私達はこれで失礼しまぁーす!」
A『え、待っ』
『待って』そう言おうとしたが、如月が降谷の腕を掴んで走って行ってしまった。
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ナミ(プロフ) - 紫苑さん» 返事が遅くなってしまい申し訳ありません!先程、18話を公開させて頂きました。後で書き直そうと非公開にし、そのまま忘れてしまっていたので助かりました!!(笑)ありがとうございます!! (2017年12月17日 21時) (レス) id: 10654a6a79 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - はじめまして。いきなりですが18話はどこでしょうか?いきなり話がとんでびっくりしました。(笑) (2017年12月11日 21時) (レス) id: 33fd3d747e (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - りんさん» 私も好きですー!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - 夜大好き!さん» コメントありがとうございます!!楽しみにして下さってるなんて嬉しいです!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - もふぃ@絡繰人形さん» はい!了解です!!笑 (2017年7月12日 19時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミ | 作成日時:2017年1月15日 22時