第21話 急に ページ23
【not side】
A『……っ……ありがと、叶瀬君。
もう、大丈夫だから…』
そう言って、Aは体を離れさせようとした。
だが、叶瀬は腕を緩ませず、ずっとAを抱きしめている。
A『……ぇ…っと……叶瀬君?もう大丈夫だから…離し…』
ギュッ…
A『…っ…ちょ』
叶瀬は腕を緩ませるどころか、逆に腕に力を込め、Aの身体を更に強く抱き締める。
━━━━━…まだ離したくないと言うかのように…
A『…か、叶瀬…君…?本当にもう、大丈夫だから…離し、て…?』
叶瀬「………………す…」
A『……え?』
叶瀬「……………た……です…」
A『…ご、ごめん、もう1回…』
·
叶瀬「…皇先輩の泣いてる顔なんて、もう見たくないです!!」
A『……え?』
叶瀬「…あいつ……降谷先輩の為に泣いている皇先輩が……俺は嫌なんです…」
A『…っ』
叶瀬「…俺の為に泣いてくれた方が、まだ良いです」
A『……え…それっ、て…どういう…』
Aが顔を上げ、叶瀬の顔を伺おうとすると、頬に柔らかい物があたった。
チュッ…
A『────…え………っっ!!///』
Aは頬に何があたったのか理解した途端、一瞬で顔が真っ赤になった。
A『え…ちょ!!///き、急に何!?///』
叶瀬「皇先輩……いえ、“A”先輩」
A『…へ?』
急に名前を呼ばれたのに驚き、変な声が出てしまうA。
叶瀬「………俺を……好きになってくれませんか…?」
A『……え?』
叶瀬が突然Aに告白した。
…だか、次に言われた言葉はとても衝撃的なものだった。
叶瀬「……っ…降谷先輩に…渡したくないんです…!
いつまでたっても振り向いてくれないですし、A先輩の視線の先にはいつも、あいつ…降谷先輩がいるんです…!
俺はもう、限界です!!
降谷先輩に惚れてるA先輩を見たくないんです!!
だから、A先輩を惚れさせた降谷先輩がとてつもなく憎いです!!!
ずっと俺を見てて下さい!
A先輩の視線を俺にください!
あんな奴なんかに………っ
…降谷先輩に泣かされるぐらいだったら
俺を好きになって下さいよ……A先輩。」
A『…………え?』
それを聞いた途端、Aは固まってしまった。
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ナミ(プロフ) - 紫苑さん» 返事が遅くなってしまい申し訳ありません!先程、18話を公開させて頂きました。後で書き直そうと非公開にし、そのまま忘れてしまっていたので助かりました!!(笑)ありがとうございます!! (2017年12月17日 21時) (レス) id: 10654a6a79 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - はじめまして。いきなりですが18話はどこでしょうか?いきなり話がとんでびっくりしました。(笑) (2017年12月11日 21時) (レス) id: 33fd3d747e (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - りんさん» 私も好きですー!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - 夜大好き!さん» コメントありがとうございます!!楽しみにして下さってるなんて嬉しいです!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - もふぃ@絡繰人形さん» はい!了解です!!笑 (2017年7月12日 19時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミ | 作成日時:2017年1月15日 22時