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第20話 止めどなく溢れる涙 ページ22

【not side】




叶瀬「目を逸らさないで下さい。何があったんです?









─────────まさか降谷先輩と何か…?」


A『っ!』





愛しい人の名前が出てきた瞬間、Aの瞳から一滴の水が頬を伝った。






叶瀬「っ、先輩っ!!」






そういった彼は、いつの間にか目の前の彼女に手を伸ばしていた。






A『───え…?』


叶瀬「…っ」







Aは突然の事にびっくりし、一瞬思考が停止する。






A『……っ…ちょ…や、やめて…っ!』


叶瀬「……」






Aは必死で叶瀬の胸板を押すが、力は男と女の差。

簡単には腕の中から抜け出せない。






A『……っ…な、んで…抱きしめるの…っ!

…っ…そんな事…したら……っ』







すると次の瞬間、涙を抑えることが出来なくなり、Aの目からは1滴、2滴と、涙が溢れだした。






A『……ぅう…っ…ぁ…あぁ…』


叶瀬「……ここで、全て吐き出してもいいんですよ…?

俺が全部受け止めますから」








それを聞いた途端、叶瀬の優しさに心を打たれ、我慢していた涙もとめどなく溢れだした。








A『……っ…ぁ…ぁあ……ぅう…っ

…ど、どうしよう…っぁ…ふ、降谷に…っ…き、らわれたかも……っ……あぁぁ…っぅうう』


叶瀬「………」


A『…もぅ、これ…から…っ…話せっ…なく、なったら……ぅうっぁあ…嫌だ、よ……っ』


叶瀬「……」


A『…っずっと…っ降谷の、そ、そばにっ…いたい、よ……ぅうう

…っ…ぁああぁあああぁあっ』








Aは思っていることを全部吐き出した途端、声をあげて泣きだした。




それを叶瀬は静かに受け止め、腕の力を強くし、Aの震える身体を包み込む様にして抱きしめるのだった。

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ナミ(プロフ) - 紫苑さん» 返事が遅くなってしまい申し訳ありません!先程、18話を公開させて頂きました。後で書き直そうと非公開にし、そのまま忘れてしまっていたので助かりました!!(笑)ありがとうございます!! (2017年12月17日 21時) (レス) id: 10654a6a79 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - はじめまして。いきなりですが18話はどこでしょうか?いきなり話がとんでびっくりしました。(笑) (2017年12月11日 21時) (レス) id: 33fd3d747e (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - りんさん» 私も好きですー!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - 夜大好き!さん» コメントありがとうございます!!楽しみにして下さってるなんて嬉しいです!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - もふぃ@絡繰人形さん» はい!了解です!!笑 (2017年7月12日 19時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナミ | 作成日時:2017年1月15日 22時

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