第1話 日常 ページ2
【not side】
降谷「風見、おはよう。」
風見「あ、降谷さん。おはようございます。」
降谷「……皇はまた遅刻か?」
風見「は、はい……そのようかと。」
降谷「…はぁ全く、同期ながら情けない…。」
風見「ハハハ……(苦笑)」
降谷「あ、そうだ風見。
悪いがこの書類やっといてくれないか?」
風見「はい、分かりました。」
━━━…警察庁警備局警備企画課。
国家を脅かす事案を未然に防ぐことが主な役割の公安警察。
今日もまた、国民の安全を守るため働いている。
…だが、一人を除けばの話。
この職場の中でただ一人、真面目に働かない、ある一人の女性がいた。
その女性は、毎日一時間の遅刻は勿論、任された仕事も上司あるいは後輩に押し付け、潜入捜査ではいろんな失敗を繰り返す、もはや公安と言えるかどうかの存在。
そんな彼女は今日もまた、一時間を越して二時間の遅刻をしようとしていた。
A『…っ!!やばいやばいやばい!
二時間の遅刻は流石にやばい!!』
そう思いながら職場の廊下を全力疾走する一人の女性。
この女性こそ遅刻ばかりを繰り返す“皇 A”である。
降谷「…ん?」
風見「ふ、降谷さん…この足音…。」
降谷「はぁ…またか。」
Aの足音に気がついてため息を漏らす降谷。
降谷はこれを聞くのは数十回目な為、もう慣れてしまっている。
そして、途端にAの足音が止まったかと思うと、ガタンという音を立てながら勢いよく扉が開いた。
勿論、注目は扉の方に集まる。
A『…ふぅー、間に合った…!』
降谷「んなわけないだろ。遅刻だ。
それと、もっと静かに入れ。」
A『げっ、また遅刻?あちゃー、今週6回目じゃん。
…って、いつもの事か。』
降谷「…はぁ、お前はどうしてそんなに遅刻ばかりできる?」
A『んーと…慣れ?』
降谷「慣れるなっ!!」
A『いったぁっ!!
ちょっ、本の角で叩くことないだろ!?』
降谷「お前が遅いのが悪い。
ほらいいから、机の上に山積みになっているその書類を早く片付けろ。」
A『チッ、分かったよ。』
降谷「舌打ちするなっ!」
A『いったぁあっ!!って、2回目!?』
…こうしていつもの日常が始まった。
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ナミ(プロフ) - 紫苑さん» 返事が遅くなってしまい申し訳ありません!先程、18話を公開させて頂きました。後で書き直そうと非公開にし、そのまま忘れてしまっていたので助かりました!!(笑)ありがとうございます!! (2017年12月17日 21時) (レス) id: 10654a6a79 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - はじめまして。いきなりですが18話はどこでしょうか?いきなり話がとんでびっくりしました。(笑) (2017年12月11日 21時) (レス) id: 33fd3d747e (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - りんさん» 私も好きですー!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - 夜大好き!さん» コメントありがとうございます!!楽しみにして下さってるなんて嬉しいです!!笑笑 (2017年7月12日 20時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ(プロフ) - もふぃ@絡繰人形さん» はい!了解です!!笑 (2017年7月12日 19時) (レス) id: 64164e79d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナミ | 作成日時:2017年1月15日 22時