【刀剣乱舞】ワダツミと黒【男主】 (ページ9)

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顕現ページ9

部屋に入ると、ここもそれなりにスプラッターだった。

「……ブルータスお前もか」

まあ、鍛冶の神である金屋子神は死の穢れを好むとは言われるけど、これは穢れすぎなのでは？

というか金屋子神は血の穢れNGだったと思うんだけど。

「……とりあえず顕現しよう。」

いつまでも僕1人は心細すぎる。

顕現室は鍛刀室のすぐ横で、扉を挟んだ向こう側だ。

「……ここはまだ綺麗だな。」

一体基準どうなってんだ。

「まあいいや。いや良くないけど。顕現しよう。」

刀掛け台……これも少し血で汚れているので、持ってきていたテーブルクロスみたいな布を上に被せてから刀を置く。

自分と刀掛け台の間に人1人が余裕で座れる位の間隔を開けて座る。

刀掛け台の方へ手を伸ばし、目を閉じて意識を集中する。

深呼吸を繰り返し、自分の霊力を目の前の刀へと注ぐ。

じわりと目の前の空気が暖まるのが分かる。

そうしたら目を開けて、同じ事を繰り返す。

ある程度の時間が経つと、どこからともなく桜の蕾が1つ落ちてくるので、そこで霊力を止め、姿勢を正す。

蕾が床に落ち、花開く。

同時に、刀掛け台から大量の桜の花弁が吹き出し、その中で人が地面に降り立つ音がする。

桜の花びらが床に落ち、視界がクリアになった。

そして見えたのは、黒い海軍と思しき軍服を着た、橙色の目の男性だった。