【6】放課後 ページ10
たまごサンドが美味しかったのか、浪川くんとの会話が楽しかったのか。
自分でもよくわからないけれど、なんとも満ち足りた気持ちで午後を過ごした。…もうHRも終わり、掃除当番がスモッグを着始めている。
なんかいいな、海王学園。
浪川「あー、A、放課後空いてるか?」
唐沢「空いてるけど?」
浪川「サッカー部、見学に来ねぇか?」
スポーツバッグからサッカーボールを取りだし、私に笑いかける浪川くん。
唐沢「でも私、サッカー興味ないし…マネージャーとかも…」
中一の頃から帰宅部を貫き通して、これからもそのつもりでいる私。でも浪川くんのまっすぐな瞳を直視できなくて、思わずうつむいた。
浪川「………まぁ、無理にとは言わねぇけど」
浪川くんはサッカーボールをしまうと、そのままカバンを持って教室を出た。
…………が、またすぐに戻って来て、
浪川「お前このまま家帰んの?」
と尋ねてきた。
放課後か。帰るつもりだったけどそういわれると図書室にでも行こうかという気になった。
唐沢「図書室で自習でもしようかな」
浪川「そうか!じゃあ一緒に帰ろうぜ!!」
浪川くんが、今朝私を困らせた満面の笑みを見せた。
唐沢「でも浪川くん部活じゃ…」
浪川「部活終わったら迎えに行くからよ。…それまで待ってろよ?」
ええそんなぁ、私先に帰りたいよ、と言う前に浪川くんはまた姿を消してしまった。
なんて自分勝手な、って怒って帰ってもよさそうな感じだったけど
浪川くんの命令(?)には絶対に逆らえないような気がして
私は図書室へと足を向けた。
今日の海の男!
浪川「おい、そこのお前!…俺の彼女になれ!!」
24人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涙音(プロフ) - *文月*〜huduki〜さん» 返信遅くなってごめんなさい。こんな風に誉めていただいたのははじめてです。書いていて良かったです........!実は近々この続編を上げることになりました。もしよろしかったら読んでみてください。本作よりさらに良いものになるよう精一杯執筆いたします。 (2016年12月11日 23時) (レス) id: 541fead6be (このIDを非表示/違反報告)
*文月*〜huduki〜(プロフ) - 私は5年くらいこのサイトで色々な小説を読んできましたが、その中でこの作品がダントツで面白いです。もっと熱く語りたいのですが、文字数の上限をこえそうなのでこれくらいにしておきます。気持ちが伝わると嬉しいです。これからも素敵な作品を作っていってください。 (2016年11月14日 10時) (レス) id: bb022945e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 律華@Twitterはじめました。さん» コメントいただいて久しぶりに戻って参りました…とりあえず少しだけ更新しましたが、夏休みに完結できたらと思います!すっかり放置してました… (2015年7月4日 21時) (レス) id: 71e3a373e6 (このIDを非表示/違反報告)
律華@Twitterはじめました。(プロフ) - 更新頑張ってください!続き見たいです! (2015年7月4日 5時) (レス) id: 7cb333b288 (このIDを非表示/違反報告)
海王星(プロフ) - 久しぶりの更新だね笑 相変わらずの素晴らしい文才!期待に胸が弾むぜ( ´∀`)← (2014年8月9日 17時) (レス) id: c49ea11c01 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涙音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時:2014年1月14日 1時