【30】足りない ページ40
No.iは翌朝目を覚ますと、身支度を整えて家を出た。
記憶した通りの道を歩き、記憶した通りの海王学園へ向かう。
途中で出会った「凪沢渚」と合流し、昨日与えた義手や自分の体調について会話をした。
自分のクラスに入り、No.iは自分の席に座る。
ここまでだった。
No.iは必死になって思い出そうとしたが、No.iは何かを思い出すことができないように作られていた。かがくしゃの誤算だった。
教室内を、様々な言葉が飛び交う。
オハヨウ。
シュクダイオワッタ?
アサレンイカナキャ!
ネムイ。
No.iは昨日の夕方頃を境に、全記憶を抹消していた。かがくしゃが小さな故障を直す際、不手際があったのだ。
No.iは、「凪沢渚」「浪川蓮助」「お父さん」しか、記憶していなかったのだ。
「凪沢渚」との会話の中でどうにか自分の名前が「A」であるらしいことはわかったが、名字はわからない。
カラサワサン、オハヨウ。
No.iには、何もわからない。
ただ、エラーを直すため意識を半分遮断し、椅子に座ったまま動かなかった。
今日の海の男!
浪川「おい、そこのお前!…俺の彼女になれ!!」
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涙音(プロフ) - *文月*〜huduki〜さん» 返信遅くなってごめんなさい。こんな風に誉めていただいたのははじめてです。書いていて良かったです........!実は近々この続編を上げることになりました。もしよろしかったら読んでみてください。本作よりさらに良いものになるよう精一杯執筆いたします。 (2016年12月11日 23時) (レス) id: 541fead6be (このIDを非表示/違反報告)
*文月*〜huduki〜(プロフ) - 私は5年くらいこのサイトで色々な小説を読んできましたが、その中でこの作品がダントツで面白いです。もっと熱く語りたいのですが、文字数の上限をこえそうなのでこれくらいにしておきます。気持ちが伝わると嬉しいです。これからも素敵な作品を作っていってください。 (2016年11月14日 10時) (レス) id: bb022945e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 律華@Twitterはじめました。さん» コメントいただいて久しぶりに戻って参りました…とりあえず少しだけ更新しましたが、夏休みに完結できたらと思います!すっかり放置してました… (2015年7月4日 21時) (レス) id: 71e3a373e6 (このIDを非表示/違反報告)
律華@Twitterはじめました。(プロフ) - 更新頑張ってください!続き見たいです! (2015年7月4日 5時) (レス) id: 7cb333b288 (このIDを非表示/違反報告)
海王星(プロフ) - 久しぶりの更新だね笑 相変わらずの素晴らしい文才!期待に胸が弾むぜ( ´∀`)← (2014年8月9日 17時) (レス) id: c49ea11c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時:2014年1月14日 1時