【TIME】鱗粉が焼き付いて ページ38
一緒にいく、という西野空と取っ組み合いになった後、結局は4人で行くことになり、俺たちはすぐにAの家を訪れた。
違う。訪れようとした。
思い返せば、俺はAの家を知らなかった。ダサいと漏らした西野空を憎いと思ったが、ただむなしさがましただけだった。
そうだ。俺はきっと、Aの事を何も知らなかったに違いない。だからAは俺のもとを離れた。間抜けな俺に愛想を尽かして………
そう思うと、なんとも言えない悲壮感に襲われた。
全部俺が悪かったんだ。
不意にそう呟くと、西野空も肩を落とした。
西野空も俺もそっくり黙りこみ、喜多と隼総は顔を見合わせる。
喜多「じゃあ、この件はこれでおしまいか？」
隼総「んなわけねぇよな、だって…」
西野空「好きだもん」
西野空は割れたままの眼鏡を外して床に捨てた。
西野空「こんなの納得できるわけないじゃん。Aちゃんは僕のものだよ」
珍しく怒りを露にした西野空に対抗するように、俺はその眼鏡を踏み割った。
星降「俺はAを愛してる。Aが俺を愛していなくても………
だからせめて、けじめをつけたいんだ」
喜多と隼総はほんの少し微笑み、西野空は唇を尖らせた。
今日の海の男！
浪川「おい、そこのお前！…俺の彼女になれ！！」
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涙音(プロフ) - ＊文月＊〜huduki〜さん» 返信遅くなってごめんなさい。こんな風に誉めていただいたのははじめてです。書いていて良かったです........！実は近々この続編を上げることになりました。もしよろしかったら読んでみてください。本作よりさらに良いものになるよう精一杯執筆いたします。 (2016年12月11日 23時) (
レス) id: 541fead6be (このIDを非表示/違反報告)
＊文月＊〜huduki〜(プロフ) - 私は5年くらいこのサイトで色々な小説を読んできましたが、その中でこの作品がダントツで面白いです。もっと熱く語りたいのですが、文字数の上限をこえそうなのでこれくらいにしておきます。気持ちが伝わると嬉しいです。これからも素敵な作品を作っていってください。 (2016年11月14日 10時) (レス) id: bb022945e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 律華@Twitterはじめました。さん» コメントいただいて久しぶりに戻って参りました…とりあえず少しだけ更新しましたが、夏休みに完結できたらと思います！すっかり放置してました… (2015年7月4日 21時) (レス) id: 71e3a373e6 (このIDを非表示/違反報告)
律華@Twitterはじめました。(プロフ) - 更新頑張ってください！続き見たいです！ (2015年7月4日 5時) (レス) id: 7cb333b288 (このIDを非表示/違反報告)
海王星(プロフ) - 久しぶりの更新だね笑 相変わらずの素晴らしい文才！期待に胸が弾むぜ( ´∀｀)← (2014年8月9日 17時) (レス) id: c49ea11c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時：2014年1月14日 1時
