【4】暖かい ページ7
浪川「___あー、教科書ねぇわ…」
昼休みまであと一時間。四時間目の国語の前、隣の浪川くんがカバンをがさごそ探りながら言った。
唐沢「………貸してあげようか?」
私は自分の教科書を差し出した。
浪川「いや、そしたらお前はどうすんだよ」
もうすぐ先生が入ってくる。どうしよう、と焦っていた時、湾田くんが呆れた様子で振りかえる。
湾田「バカだなお前ら〜、二人で見ればいいじゃん」
あ、そうか、と私と浪川くんは顔を見合わせた。
途端に浪川くんが吹き出した。
浪川「お前、マヌケみたいな顔してるぞ」
浪川くんがあんまりおかしそうに言うから、私は恥ずかしくて下唇を噛んだ。
唐沢「元々こういう顔なんですーっ!」
そういうとさらに笑われる私。
唐沢「何がおかしいの!?」
浪川「いや、可愛いなーと思って。…………なっ?」
浪川くんが湾田くんの肩を叩くと、湾田くんも私にニッと笑いかける。
どうしよう、なんていうか、こんなにストレートに「可愛い」なんて言われたのは初めてだよ。
頭がくらくらするような、嬉しさと興奮を覚えた。
キーン コーン カーン コーン
タイミングよくチャイムがなり、先生が教室に入ってくる。
ああ、まだドキドキする。
浪川くんって……………
なんだか…………
…………なんていうんだろう…
今日の海の男!
浪川「おい、そこのお前!…俺の彼女になれ!!」
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涙音(プロフ) - *文月*〜huduki〜さん» 返信遅くなってごめんなさい。こんな風に誉めていただいたのははじめてです。書いていて良かったです........!実は近々この続編を上げることになりました。もしよろしかったら読んでみてください。本作よりさらに良いものになるよう精一杯執筆いたします。 (2016年12月11日 23時) (レス) id: 541fead6be (このIDを非表示/違反報告)
*文月*〜huduki〜(プロフ) - 私は5年くらいこのサイトで色々な小説を読んできましたが、その中でこの作品がダントツで面白いです。もっと熱く語りたいのですが、文字数の上限をこえそうなのでこれくらいにしておきます。気持ちが伝わると嬉しいです。これからも素敵な作品を作っていってください。 (2016年11月14日 10時) (レス) id: bb022945e6 (このIDを非表示/違反報告)
涙音(プロフ) - 律華@Twitterはじめました。さん» コメントいただいて久しぶりに戻って参りました…とりあえず少しだけ更新しましたが、夏休みに完結できたらと思います!すっかり放置してました… (2015年7月4日 21時) (レス) id: 71e3a373e6 (このIDを非表示/違反報告)
律華@Twitterはじめました。(プロフ) - 更新頑張ってください!続き見たいです! (2015年7月4日 5時) (レス) id: 7cb333b288 (このIDを非表示/違反報告)
海王星(プロフ) - 久しぶりの更新だね笑 相変わらずの素晴らしい文才!期待に胸が弾むぜ( ´∀`)← (2014年8月9日 17時) (レス) id: c49ea11c01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/enkorimatsue/
作成日時:2014年1月14日 1時