▼悪足掻き７４話 ページ27
gr「A、少し風に当たってくる」
『なら私も行きます』
gr「なんだ、そんな護衛らしい事出来たんだな」
『…ご不満なら私はここに残るので』
gr「嘘だ。来てくれ」
この前拳銃を突きつけた事などまるで忘れてしまったかの様に。落ち着いた姿勢で俺の横を歩いている彼女は、先程から周囲を警戒しっぱなしで、どうにも俺の気が落ち着かなかった。一度冷静になりたくて外に出たのは良いけれど。
ここまで彼女を連れ出したら、聞きたいことは山程あった。表上、アリスの件もあって謹慎としていたが実際のところAがいなくなった穴を埋めるのにだいぶ時間がかかってしまった。そのくらい、彼女は恐らく重要な人物。
銃を突きつけるのは気が引けた。
だかしかし、彼女をこちら側へ落とすのにはあの方法しかなかったのだ。完膚無きまで叩き落とし、完璧に彼女を我々のものにする為には。これは俺が勝手に進めている事で周りはなる様になれという感じである。
引き金を引いたのは計画通りだったが、シャオロンが飛んできたのは意外だった。
正直、俺はアリスの事など毛頭興味などない。
しかしこの計画を成功させる為には仕方ない事。
gr「お前は、随分変わったな」
ゲレンデ、月明かりに照らされて薄く笑ってやればAは相変わらずの表情で俺の事を見た。
gr「アリスの件は災難だった」
『…一つ聞いても？』
gr「なんだ？」
『あの時、どうして医務室のインカムが使える様になっていたのです？あれは非常用のインカム。パスコードを知らねば使えない仕様です』
冷たい風が吹き抜ける。
『しかもあれは医療用のメス…誰かが簡単に持ち出すのは不可能なのに。悪用されぬ様、ぺ神の奥の部屋に厳重保管されてありますからね。そこに鍵なしで入れるのは、ペ神医師と…それから、』
gr「今日はよく喋りますね」
ぴき、とAの何かがキレる様な音がした。
_____『今日は、よく喋りますね』
いつかに聞いた誰かの声を真似しただけだが、それがどうした。そういう意味も込めてにっこり笑って返してやれば心底嫌そうな顔をして彼女は俺を睨んだ。
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りと - 凄く面白い作品です…、どこからどこまで、いや全ては総統様の掌で踊らされてるのか…初めっから、出会ってしまった時から潜む狂気を見つけられてしまった時から、夢主はこうなるしか無かったと…見てる限りもう逃げ道無くね？？夢主はもう足掻けないのか…真相や如何に (9月27日 21時) (
レス) @page44 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - 一気見させていただきました。正直つらいです。普通に泣きました。心がもう打ちのめされて…夢主辛いよな、わかるよ、頑張れって言ってあげたい。更新いつまでもお待ちしております、作者様のペースで十分ですので完走なさることを祈っております。頑張ってください！ (2022年7月27日 16時) (レス) @page26 id: 073ffef2d2 (このIDを非表示/違反報告)
ショートピース - この作品本当に大好きです‼︎終わり方が全くと言っていいほどわからないんですよね､､､｡1話読むごとに考察が変わっていって､ほんとに続きが楽しみすぎます｡次の更新待ってます!頑張ってください‼︎ (2022年3月5日 2時) (レス) @page26 id: 4c8fcac512 (このIDを非表示/違反報告)
明引 - わー！更新されてる！！有難うございます、気長に待ってますので頑張ってください！ (2022年2月19日 14時) (レス) id: 03af4fb6da (このIDを非表示/違反報告)
炉兎 - 更新何時までもお待ちしていますので、ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年10月1日 15時) (レス) id: 08e88269ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年8月30日 23時
