▼悪足掻き７３話___gr side ページ26
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社交界だとか、どこぞのパーティーだとか、いちばん最悪で言うと見合い話だとか。そんなのが俺は昔から嫌いであった。多少の外交の重要性は分かってはいるものの、ここにいる時間自体無駄な人間の行為以外の何でも無いと思う。
ワイングラス片手にぐるりと会場を見渡す。
一際目立っているその女に目を向ければ、怪訝そうな影を見に纏うのとは真逆でにっこりと笑みを浮かべられた。
『なんです？』
gr「ふ、いや、別に」
『…そうですか』
gr「折角綺麗に着飾って貰ったんだ。そう怖い顔をしてくれるな」
『余計なお世話なんですけど』
彼女の手にもワイングラスがあったが、入っているのはノンアルコールのものだった。そういえば彼女は酒がダメであったな。
そう、一際目立っている女というのはAの事であった。事前準備の時にお手並み拝見させて貰ったが礼儀作法に何一つ間違いはなかった。普段見る姿とは別人で、何だか此方が慣れない風で変に緊張する気もする。
現に今日ここへきている面子も二度見していた。
gr「そういえば…表立って来なかったお前がよく他国の人間と会話が出来たな」
嫌味と言うわけではなく、これは単純な疑問であった。
あの会議の時ふと視界に入ったが彼女は全く内容を理解している様には見えなかった。現にエミさんに和訳的なものが細かく記された特別資料を渡されていたし。軍学校時代の書類にも目を通したが国語は空っきしであった。
それなのに、あれほどのコミュニケーション能力があるとは。何度かオスマンが連れて行っていたのは知っているけれど、今ようやく彼女を選んだ理由が分かった気がした。
だいぶ昔にアリスにも同じ事をさせたが礼儀作法は見ていられない程で。
余裕の立ち振る舞いでいるAはついさっきも、隣国と新しい関係を結んであっさり支援国に招き入れてしまった。
『エミさんから参加者リストを借りたんですよ』
gr「は、お前…ここの会場何人いると思ってんだ」
『覚えておかねば守れませんからね、総統を』
何もかも飲み込んでしまいそうな勢いの彼女に、俺は数年ぶりに恐怖を覚えた。
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りと - 凄く面白い作品です…、どこからどこまで、いや全ては総統様の掌で踊らされてるのか…初めっから、出会ってしまった時から潜む狂気を見つけられてしまった時から、夢主はこうなるしか無かったと…見てる限りもう逃げ道無くね？？夢主はもう足掻けないのか…真相や如何に (9月27日 21時) (
レス) @page44 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - 一気見させていただきました。正直つらいです。普通に泣きました。心がもう打ちのめされて…夢主辛いよな、わかるよ、頑張れって言ってあげたい。更新いつまでもお待ちしております、作者様のペースで十分ですので完走なさることを祈っております。頑張ってください！ (2022年7月27日 16時) (レス) @page26 id: 073ffef2d2 (このIDを非表示/違反報告)
ショートピース - この作品本当に大好きです‼︎終わり方が全くと言っていいほどわからないんですよね､､､｡1話読むごとに考察が変わっていって､ほんとに続きが楽しみすぎます｡次の更新待ってます!頑張ってください‼︎ (2022年3月5日 2時) (レス) @page26 id: 4c8fcac512 (このIDを非表示/違反報告)
明引 - わー！更新されてる！！有難うございます、気長に待ってますので頑張ってください！ (2022年2月19日 14時) (レス) id: 03af4fb6da (このIDを非表示/違反報告)
炉兎 - 更新何時までもお待ちしていますので、ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年10月1日 15時) (レス) id: 08e88269ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年8月30日 23時
