▽悪足掻き７１話 ページ24
zm「了解」
今まで一言も発さず、動きもしなかったゾムが一番に返答をした。それにつられて他の面子も次々に了承していく。どうすればと考えていれば「Aさんもええよな？」とロボロが助け舟を出してくれたので、静かに頷いておいた。
私が頷いたのを見た総統は「よし」と一言発した。
それを合図に一斉に部屋にいる面子はしっかりと座り直し、話を聞く姿勢に直る。ただ私だけがついていけず、結果的に何となく彼等の真似をする様な形になってしまった。
tn「一応発案者の僕から説明させてもらいますね」
そう控えめに話を切り出したトントンへと視線をやる。
いつの間にか上へと登り詰めていた同期達の真剣な顔を見るのは割と初めてだったかもしれない。どんどん進んでいく話の内容は、耳に入ってくるものの頭の中での情報処理が追いついてこなかった。
ぺらぺらと資料をめくるだけの動作が続く。
これ本当にみんな分かっているのだろうか。しかし、ほぼ直感型で動いていそうなゾムですらまじめに紙と向き合っている。あろうことか作戦の重要点なんかをグルッペン達と話し始めてしまった。
はぇ〜…。
ちょっと資料を閉じてやめてしまおうかと小さくため息を吐いたのとほぼ同時、隣からすっと手が伸びてきて資料をひったくられた。え？と声を発する間もなく、なにやら別の資料と交換された。
『…エミさん？』
名前を呼んでも彼は返事をしてくれなかった。
仕方なく彼に交換された資料を見れば、今まで私が見ていた資料と同じもので。強いていうならば、その交換された資料にはいくつか付箋が貼られており、中には重要点のみに線が引かれ、いくつか丁寧な文字で解説などが付け足されている。
問題集よりも分かりやすい。
em「…貴女、国語苦手だったでしょう」
此方を見ずに口を開いたエミさんの表情は良く分からなかった。あれ以来口を聞いていなかったから、顔を合わせにくいのもあったが今は彼のこの行動が気になって仕方がない。
em「初めてだろうから、…それ読んでてください」
数日ぶりにかけらた声は、相変わらず優しかった。
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りと - 凄く面白い作品です…、どこからどこまで、いや全ては総統様の掌で踊らされてるのか…初めっから、出会ってしまった時から潜む狂気を見つけられてしまった時から、夢主はこうなるしか無かったと…見てる限りもう逃げ道無くね？？夢主はもう足掻けないのか…真相や如何に (9月27日 21時) (
レス) @page44 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - 一気見させていただきました。正直つらいです。普通に泣きました。心がもう打ちのめされて…夢主辛いよな、わかるよ、頑張れって言ってあげたい。更新いつまでもお待ちしております、作者様のペースで十分ですので完走なさることを祈っております。頑張ってください！ (2022年7月27日 16時) (レス) @page26 id: 073ffef2d2 (このIDを非表示/違反報告)
ショートピース - この作品本当に大好きです‼︎終わり方が全くと言っていいほどわからないんですよね､､､｡1話読むごとに考察が変わっていって､ほんとに続きが楽しみすぎます｡次の更新待ってます!頑張ってください‼︎ (2022年3月5日 2時) (レス) @page26 id: 4c8fcac512 (このIDを非表示/違反報告)
明引 - わー！更新されてる！！有難うございます、気長に待ってますので頑張ってください！ (2022年2月19日 14時) (レス) id: 03af4fb6da (このIDを非表示/違反報告)
炉兎 - 更新何時までもお待ちしていますので、ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年10月1日 15時) (レス) id: 08e88269ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年8月30日 23時
