▽悪足掻き６８話 ページ21
pe「はい、極度のストレスと緊張による熱だね。睡眠ちゃんととれって言うたよな？」
『ごめん…、』
pe「まったくもう」
ut「熱出ると弱気になるんは変わってないなぁ」
医務室の最奥のベッドで寝かされて早3時間。
チーノが布団を覗き込んでからの記憶はほぼ無い。聞いた話によるとあの後私はそのまま意識を失い、鬱にここまで運ばれたのだと。チーノはどうしたかと言えば「Aがしぬ！」と大騒ぎで廊下を走り、そこへ偶々鬱居合わせたのだそう。
よりによって何故この男なのだと自分の運を恨んだが、助けてもらったことに代わりはないので今回ばかりは大人しくせねばならない。
ut「何事かと心配したんよ。チーノが血相変えて走ってきた時はほんま焦ったわ…てっきり敵襲でもあったんかと。そしたらAちゃんがっていうから…」
さらりと鬱に頭を撫でられ、そのまま寝癖を直された。ぼんやりとする視界だったが突如医務室へ響いた声で、現実へとはっきり引き戻されてしまった。
「A！」と声を荒げて、開かれた扉の先にいたのは何とシャオロンだった。こちらが何事かと目を疑うほどのすごい剣幕で。私の姿を視界に入れるなり開いていた瞳孔が少しずつ元の落ち着きをとりもどしていった。
ut「どうしたのシャオちゃん」
pe「なに、怪我？」
sha「いや…、」
ut「…あ、もしかしてシャオロンさん、Aちゃんが心配で来たんですか？？さっきのチーノの騒ぎ様は流石の僕でもびびったし」
なんだシャオロン。何をしに来たんだ。
ぺ神も鬱も完全に煽り始める大勢に入る中、私だけが一人取り残されていた。そんな訳ないだろう。相手はあのシャオロンで、今でさえ彼は此方を鋭く睨みつけて突っ立てっているのだから。少なくとも病人に向ける態度ではない事は明らかである。どちらかというと戦場で敵に向けるそれと似たものを感じる。
いつまでも何も発しないシャオロンに流石に二人も違和感を感じたのか、本当にどこか痛いのかと声をかけ始めた。
しかしシャオロンはそれすら耳には入っていない様子だった。そうしてふと鬱を見るなりただ一言口を開いた。
sha「そうやけど。なんか文句あんのかよ」
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りと - 凄く面白い作品です…、どこからどこまで、いや全ては総統様の掌で踊らされてるのか…初めっから、出会ってしまった時から潜む狂気を見つけられてしまった時から、夢主はこうなるしか無かったと…見てる限りもう逃げ道無くね？？夢主はもう足掻けないのか…真相や如何に (9月27日 21時) (
レス) @page44 id: ffe5a6a019 (このIDを非表示/違反報告)
菊(プロフ) - 一気見させていただきました。正直つらいです。普通に泣きました。心がもう打ちのめされて…夢主辛いよな、わかるよ、頑張れって言ってあげたい。更新いつまでもお待ちしております、作者様のペースで十分ですので完走なさることを祈っております。頑張ってください！ (2022年7月27日 16時) (レス) @page26 id: 073ffef2d2 (このIDを非表示/違反報告)
ショートピース - この作品本当に大好きです‼︎終わり方が全くと言っていいほどわからないんですよね､､､｡1話読むごとに考察が変わっていって､ほんとに続きが楽しみすぎます｡次の更新待ってます!頑張ってください‼︎ (2022年3月5日 2時) (レス) @page26 id: 4c8fcac512 (このIDを非表示/違反報告)
明引 - わー！更新されてる！！有難うございます、気長に待ってますので頑張ってください！ (2022年2月19日 14時) (レス) id: 03af4fb6da (このIDを非表示/違反報告)
炉兎 - 更新何時までもお待ちしていますので、ご自分のペースで頑張ってください。 (2021年10月1日 15時) (レス) id: 08e88269ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年8月30日 23時
