▽距離感４ ページ5
あたふたとする隊長に『彼等を少し借りるよ』と言えば勢いよく頭を下げて許可が降りた。他の面子からは憐れみの視線やら恐怖に満ちた目やらが向けられていた。当の本人は相変わらず不機嫌で、グルッペンやトントンもついて行く、と言い出した。他は皆次の講義がある、と訓練場を後にする。
ただ一人残るのは……。
『シャオロンは如何する？』
sha「あ…名前…、」
『君も来るかい？参謀室でゾムを叱らねばならない』
sha「えっ、俺もですか」
『いや？ただの同伴だ』
行きます、とかなり前のめりにきた返事に思わず笑ってしまった。ゾムが叱られている時から気づいてはいたが、彼はこういう子なんだね？？？
ゾムが叱られてている時多分、ざまぁ、くらいにしか思っていなかたであろうシャオロンに笑いかける。
意外と気が合うかもしれない。私もそのタイプだから。
gr「ところでA上官、その頬の傷は？」
『ちょっとしたハプニングがね…』
ハプニング、という言葉に顔を引き攣らせたのはトントンの方だった。
ゾムを睨むなり、「ひっ」と小さく聞こえる悲鳴。
共に歩んできた仲間と言っていたから相当仲が良いんだろうな、なんて適当に考えを巡らせた。
そうしてゾムに目線を向けている間に、すっと頬に手が伸びる。そっと触れられた事にびくりとして前を向けば、手を伸ばしてきていたのはグルッペンで。
思わず、『何のつもりかな』といつもの調子で答えてしまった。何度か温度が下がる。
gr「血を拭っただけです。ハンカチ、お使いください」
薄らと笑みを浮かべたグルッペンに私含めた外野も思わず背筋が凍った。私にこういうことをする人間がいなかったのも、私自身こんなのされた記憶はほぼないということに驚いたのである。
やった本人は平然としているのが妙に腹立たしい。
ハンカチを受け取ってなんと返そうか迷っていれば、彼が耳元へぐっと顔を近づけて、小さく耳打ちした。
gr「あまりこういう事には慣れていない様で。混乱なされましたか、A上官」
『はは、』
げしっ、と軽くグルッペンを蹴っておけば小さく呻き声が聞こえた。歯向かったのが四人目。
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きょきょ - くそ〜うぅ良いところなのに〜続きがぁーないー (11月27日 3時) (
レス) @page24 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - リゼさん» ありがとうございます！そうなんですね、、どんどん沼っていってください！！ (2021年8月15日 8時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ(プロフ) - 素敵な作品だぁ、、、今どハマりしてますw更新頑張ってください！ (2021年8月14日 19時) (レス) id: 0b187b7a06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月20日 0時
