▼距離感22 ページ23
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os「Aちゃんはほんまに体重変わらへんなぁ…、」
時刻は21時。店から出て、案の定Aの足取りは重くまともに歩けてはいなかった。俺が彼女を背負って両隣をトントンとエミさんが歩いていた。すやすやと彼女の寝息が近くに聞こえた。
重くも軽くもない、至って平均的な体重。仕事詰めで少し細くはなったと思うが軽すぎなくて安心したり。
em「ほんまに徹夜しとったから、むしろアルコールの力で眠れたのは良かったなぁ…」
tn「徹夜…」
os「俺ら三人で兵士選抜したのとは別で、Aちゃんは募兵事務所的役割も担ってたから」
tn「それでこんな隈酷いんか」
確かに背負う前に見えた顔に隈は酷かった。
部屋で怖い顔をしていた時から妙に影があるなとは思ったけど、やっぱりあれは隈だったのか。
os「寝てる顔は普通の女の子やのに…」
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その後無事に俺らは城へ帰り、各々部屋に戻った。奴らのことは明日どうにかするとしよう。
Aの部屋の合鍵は、俺とエミさんだけが持っており、背負った彼女を部屋のベッドに優しく寝かせた。俺がちょうど彼女を寝かせたところで、薄らと目が開かれる。
蒼の綺麗な瞳はまっすぐ俺を貫いて、そのままそれは室内へ向けられた。
os「あ、起きたん?仕事詰めの参謀役はもうちょい寝てくれてもよかったんやけど…」
『ごめ、ん…もしかして運ばせた？』
os「ええよ別に。何も今に始まった事やないし？」
『…今日は最悪や』
本当にすまない、と謝る彼女は寝ぼけながらもいつもの上官の姿を保っていようと夢の狭間で揺れていた。彼女の顔にはやはり隈があって、心なしかぼんやりとしている。
os「AさんAさん」
いつも茶化してふざけて名前を呼ぶ時みたいに、俺はベッドに腰掛けてそう彼女を呼んだ。
なに、と返事が聞こえてくる前に俺はすんなり彼女に口付けた。数秒程固まって、Aは徐々に目を覚ました。照れる訳でも、怒る訳でも無かった。ただ怪訝そうな顔で俺を見ていた。
『合鍵、渡すんじゃなかったな』
半ば諦めに近い、そんな声が俺の耳へ届き、拒否されなかったのを見て満足げに笑う自分に気がついた。
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きょきょ - くそ〜うぅ良いところなのに〜続きがぁーないー (11月27日 3時) (
レス) @page24 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - リゼさん» ありがとうございます！そうなんですね、、どんどん沼っていってください！！ (2021年8月15日 8時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
リゼ(プロフ) - 素敵な作品だぁ、、、今どハマりしてますw更新頑張ってください！ (2021年8月14日 19時) (レス) id: 0b187b7a06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月20日 0時
