▽落とされる８ ページ9
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「Aさん！大丈夫でした？」
「大魔法士に呼ばれたと聞きましたが！」
『少し小言を貰っただけだ』
あの後、「友人は大切にしろ」とシュタイン先生に小言を貰った。ロボロは無傷だったが早退。トントンも付き添いで帰って行ってしまったそうで。友人になった覚えもなければ、私が悪かった訳でも無い。
むしろ落下耐性つけてやったことに感謝して欲しい。
時は放課後。今日も一日地獄の様な日々を送って、もう帰ろうかと立ち上がった時。
勢いよく教室の扉が開いて、"翡翠のソイツ"は整頓された机の上に飛び乗った。私と目が合うなり、ソイツは歯を見せる。
「なっ、またお前か_____」
そう言った忠犬くんの言葉も消し去る程の轟音。
ぶわりと舞い上がった炎に沸き起こる悲鳴と、身体が焼け焦げるのでは無いかという程の熱量。
ただ、その熱は私に届く手前で止められた。
ut「あっぶな…」
『遅かったね、鬱』
私の前に現れた青色は、即座に水で炎を撃退した。基礎でも習う技術を極めた強めの魔法。
肩で息をする彼にあとで何か礼でもしよう、と炎を投げて寄越した奴を見つける。
それは今日見た翡翠色の【特殊型】。
ut「なんで、避けないんAちゃん…目瞑ってでも出来たやろ」
『あはは、鬱君が来ると思ってね』
ut「間に合わなかったらどうしてたん」
『間に合わせるのが君だから』
何とも言えない顔をした鬱君は怪訝そうに翡翠色を見るなり、「ゾムさん」と声を出した。
ゾム、と呼ばれた彼は【特殊型】なのにA１クラス。今の動きを見てもS１にいても可笑しくは無いのに。やはり素行の悪さなんだろうか。
ut「困るんやけど…この掃除すんの俺なんやぞ！？」
zm「ごめんて大先生！…けど、その王様は殺したろかなと思って」
ピシッと指差した先にはしっかりと私がいた。
今のは完全に誰がどう見ても不敬罪。彼に飛びかかるS１の連中が全員、彼に返り討ちにされたのを私も鬱君も黙って見ていた。随分派手な登場をしてくれたものだ、と荒れた教室内を見渡す。
zm「お前なんか大嫌いや！！！」
『安心しろ、私もだ』
ut「ちょっと！？ばちばちせんとって？？」
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和奏(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…… (2022年7月23日 1時) (
レス) @page30 id: 670d6c146b (このIDを非表示/違反報告)
葛 - 帰って来て欲しい、、この作品はめっちゃ神だから、、我儘言ってごめんなさい。他でなんか言ってたらすみませんm(_ _)m (2021年4月1日 11時) (レス) id: e3a78427cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月5日 17時
