▼落とされる46___gr side ページ46
『あ"っ、痛い痛い、痛いってば鬱君やだ、ごめんなさい』
ut「ぐっ…そんな可愛い事言ってもちょっと今回ばっかりは無理やね〜、はい消毒しましょ〜」
『おい待"っ、』
tn「…はいはいわかったから、ほら大先生早よ」
試合結果は引き分けだった。
俺もAも意識を失い、盛り上がっていた会場は流石に正気に戻ったらしく救護班に運ばれたらしい。幸い命に別状は無く、大魔法士によってある程度回復までしていただけたようだ。そうして今俺たちは、手の空いていたトントンと大先生により、簡単な治療を受けていた。それもそうだ、遊戯の時から負傷者が多すぎて人手が足りないらしい。
先程Aより早く目を覚ました俺は今悲鳴をあげてあるAと同じく絶叫をあげていた。
ほぼ暴走寸前まで行っていた俺たちは大魔法士様によって無理矢理意識を繋がれて、ギリギリ回復をしていたのでかなりの痛みが追って全身に走っている。
あと1時間もすれば少しは楽になるみたいで、舞踏会にもちょうど間に合うくらいの時間耐えねばならない。
あれほどAを王様だから少し気がひけると言っていたトントンも今回の異常な試合で少し彼女を認めたらしく、先程仲直りをしていた。
『っ、いやだぁ、』
突如聞こえた涙声に流石に不安になってカーテンを開けてやれば、痛みに耐えようと涙目で堪える(トン氏に羽交締めにされた)Aの姿があった。
いつもの威厳ある彼女はどこへ行ったのか。俺に気がついた大先生とトントンはどこか痛むのかという風な感じ。
tn「なんかありました？どっか痛いとか」
gr「あ、いや…なんか如何わしいコトでもしとるんかと不安になってたところだ」
ut「それ言うの耐えてた僕の努力返してぇ…」
tn「…、」
『全員寝ろ…』
だから嫌いなんだよ、と俺をひと睨みしたAは流石に疲れたのかとそのまま再び眠りについた。どっと疲れが出たらしく半ば気絶するかの様に倒れたAを介抱する大先生は随分手慣れている様で少しだけ羨ましく思ったり。
まあ、俺がAを助けるなんてきっとこの前の事件が最初で最後なんだろうけれど。
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和奏(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…… (2022年7月23日 1時) (
レス) @page30 id: 670d6c146b (このIDを非表示/違反報告)
葛 - 帰って来て欲しい、、この作品はめっちゃ神だから、、我儘言ってごめんなさい。他でなんか言ってたらすみませんm(_ _)m (2021年4月1日 11時) (レス) id: e3a78427cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月5日 17時
