▽落とされる33 ページ34
一人で食堂に来たのは今日が初めてだった。
そして鬱君抜きで彼らと話すのも今日が初めてであったし，ら多分最初で最後になる事だろう。先程から痛いほどいつも通りの視線が飛んできて、私は嫌なくらいに王様へと逆戻りしていた。いっそあのままでも良かったのだが、世間からの目を変える事なんてできる訳なく。
だからてっきり、この話ゾムは来ないと思っていた。
zm「食わんの？？俺貰ってええ？」
横から伸びてきた手にラントを丸々取られた私はその光景を不思議に思いながら眺めていた。
王様へと逆戻りした私を見てきっと彼はまた離れて、喧嘩相手になると思っていたからだ。故に結構気を張って来たのだがその行為は無駄であったようだ。
syp「ゾムさん、王様やめてないのに仲良くしてええんですか？」
rbr「そういえばそうやな」
zm「え？あぁ！あれね！いやなんか、この前一緒に帰った時コイツええ奴やな…って。それより俺的にはあのロボロがなんで平然とここにおるのか不思議なんやけど」
rbr「あ、僕ですか？」
ロボロとばちりと目があった。
彼はあの時の授業で手を離して地面に叩きつけられていた子だ。私も彼もお互いきついことを言って、それ以来合同授業があっても話す事はなかった。トントンの方も同様で、彼の方は今も姿が見えなかったけれど。
rbr「あー…なんか、なんとなく、罪悪感がこう…湧いてきたというか。…A様あん時は本気にすみませんでした。僕が悪かったです」
頭を下げたロボロは思っていたよりも柔らかい人間らしかった。
『…いや、私も悪かった。すまない』
rbr「いやいやいやいやいやA様が頭を下げるんはちゃいますよ！俺の首が飛ぶ…」
『様なんて呼ばなくていい。この先仲良くやっていこう…ロボロ、君？』
rbr「ほ、ほんま？！ありがとうなAさん！」
ばっと手を取られて上下にぶんぶん振られる。
どうやらコミュニケーション能力は高いらしくあっという間に距離を詰められてしまった。
恐るべしロボロ君。
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和奏(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…… (2022年7月23日 1時) (
レス) @page30 id: 670d6c146b (このIDを非表示/違反報告)
葛 - 帰って来て欲しい、、この作品はめっちゃ神だから、、我儘言ってごめんなさい。他でなんか言ってたらすみませんm(_ _)m (2021年4月1日 11時) (レス) id: e3a78427cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月5日 17時
