▽落とされる16＋α ページ17
『で？やるって何を』
ut「舞踏会なら僕と組んでそりゃ一位を、！」
『なんで君と組む前提なんだ』
kn「ちゃうわ、競技会の事」
競技会？と鬱君が言う。ショッピ君の方も思い出したらしく、あぁ、と頷いた。
kn「グルッペンと王様の競技会！！！！！」
食堂がしん、と静まる。
先程のエーミールやオスマンとの会話以上に、何十も何百も倍の静かさと冷たさがこの場に蔓延った。
誰かがスプーンを落とす音、息を呑む音、こちらに向けられた視線は一ミリも動かなかった。ショッピ君や鬱君でさえもコネシマ君を凝視して動かない。当の本人は何も気にせず「出るの？」と首を傾げている。
『思い出してみれば…そんな事、あったね』
数秒して、ギシ、と鬱君が此方を向いたからにっこりと笑顔を返してあげたら恐ろしい顔をされた。なんでだ。
kn「大変だったんだよあれ、片付け」
『それはすまない。今年は気をつけるよ』
当たり前や、とコネシマ君が昼食を再び食べ始めると徐々に当たりは騒々しさを取り戻していった。
暫くの沈黙の後口を開いたのはやっぱり鬱君だった。
ut「怪我せんようになAちゃん」
競技会。一大イベント。例のスカウトがあるかもしれないというやつで、私と5歳児もといグルッペンとの年に一度の大バトルでもある。
美しさを競うものと己の実力を見せるものと、戦闘も入れて最大限力を生かすものなんかに分かれるそれ。
どれでもいいのだが、一年目にグルッペンが喧嘩を売って来た為戦闘しながらでのものになったところその場は大盛況。そして毎年恒例となってしまった。
一昨年まで引き分けだったのだが、昨年突然、グルッペンが負けたのだ。側から見たら負けなのだが、私からすればわざと負けられた。
何のつもりなのかは知らないが、それ以来一層仲が悪く常に冷戦状態。
『それは約束出来ないな』
ut「ほんまに…去年のあれで骨折した時はもう心臓止まるかと思ったわ」
syp「大先生終わった瞬間飛び出て行きましたよね」
ut「あったりまえやろ！！！可愛い我が子が死にかけたんやから！！！」
syp「過保護」
.
新作です良ければ是非、宜しくお願いします
【wrwrd】上官を落としたい。
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和奏(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…… (2022年7月23日 1時) (
レス) @page30 id: 670d6c146b (このIDを非表示/違反報告)
葛 - 帰って来て欲しい、、この作品はめっちゃ神だから、、我儘言ってごめんなさい。他でなんか言ってたらすみませんm(_ _)m (2021年4月1日 11時) (レス) id: e3a78427cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2021年1月5日 17時
