▽感情71 ページ24
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「マリーナ嬢探してくる」と言った書記長は食堂から出ようと私に背を向けた。何とも言えぬ雰囲気のまま、書記長は食堂を出る。その姿がまた知らぬ書記長そのもので、嫌気がさした。書記長が悪く無いのを知っていても。先程謝られたとしても。それでも私は、素直に書記長を見る事が出来なくて。
sha「まぁ大丈夫やろ、トントンが受ける訳ない」
ht「そうだといいけど…、」
ひとらんさんが不安そうな顔をする。
私もそれにつられて下を向いた。妙に冷静で、頭が冴えている。ここ最近惚気た様な気分でいたが、初期に戻った様な感じだ。そう、そうだ。書記長は主人。それ以上でも以下でも無い、書記長は"主"である。
主の言う事は必ずなのだから、私がどう思おうとそもそも伝わる訳が無いのである。伝わったとしても、主人は飼い犬に従わない。そう教えられてきたんだから。
zm「A！気分転換に身体動かしにいこうや！」
em「え、このタイミングで？」
rbr「エミさんの言う通りやぞ」
zm「ええやん！…それに、決めるのはトントンで、俺らが悩んだって意味無いんとちゃう？」
な？と私に返答を求めるゾムさんに頷いた。「Aがええなら」と口籠るロボロさんだったが、すぐに切り替えて監視カメラ見直してくる、と先を立った。
鬱先生が「ほんまに？」と言うから少し気持ちが揺らいだ。気持ち、感情。今まで手にした事の無いものが徐々に芽生えてきていたのは自分でも気づいている。だとしても、まだ蓋をしておきたくて、鬱先生にも『大丈夫です』と言葉を投げた。
zm「じゃ、行こ。今度は誰にも邪魔されへんとこ」
私の手を取ってばっと立ち上がったゾムさんは私をすぐに食堂の外へと連れ出した。振り返ろうとした私の事を強く引っ張ったゾムさんの行動には、後ろから感じる視線には振り返るな、という意味があったんだろう。振り向きかけた視線を前へと戻して、私はゾムさんと着替える前の服、取り敢えず寝着を総統室に取りに戻った。
ゾムさんといる事にはグルさんに驚かれたが、「楽しんでこい」と言われた。
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すみれいん(プロフ) - 零さん» す、すげぇ…もう…考える力が凄いです。素敵なお話ありがとうございます！！！ (2021年1月31日 17時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - おぼろどうふさん» えぇ！！！ついにですとも！！！ありがとうございます笑 遂にですね…本当に嬉しい限りです、ありがとうございます！ (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - シャノ＠楓さん» 声が…声が……声の重要性は感情が芽生えたからこそ分かったんです……声がぁ…（自分で書いてて悶えてます） (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみれいんさん» 飴ちゃんがこんな風にして使われるのは、knさんが飴渡し始めた時から構想にいれたりはしてました笑 ありがとうございます、そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 真さん» 書いてる自分もしんどくなってたりします……… (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年12月30日 18時
