▼感情50＋α注意 ページ3
Aの手当をし終えれば、グルさんはAに他に怪我ないか二人揃って手をぐーぱーさせたりと、滅多にない光景を見せられた。その間俺は出してきた包帯やらを元通り棚に戻す。Aの足には丁寧に処置を施して、暖かい靴下と怪我した時用の作りが緩い靴を履かせた。
tn「よしA、身体あっために食堂でなんか食べよか。グルさんは？」
gr「俺もそうする。珈琲が飲みたい」
tn「はいはい甘いやつですね、Aは？」
『書記長と同じのがいいです』
tn「りょーかい」
いつもの通りAも俺と同じものにすると決めて、医務室を出た。建物内はまだ辛うじて寒さを凌げるのだが中々に寒い。
Aはもう一人で歩けるからと言うから、念の為俺が横で支えてはいる。グルさんはその光景を眺めては「微笑ましいな」と口にした。
暫く歩いていけば向こうから駆けてくる紫色が一人と翠色が一人。手には雪玉、いかにも雪合戦をしてきました、という様な格好のまま俺らを見て足を止めた。
zm「え！A怪我したん！？
syp「え、うそ！！大丈夫なん！！？」
zm「せや、グルッペンも大丈夫やったん？」
gr「なんだそのついでみたいな。これお前にやられたんだぞ」
zm「僕は避けられへん奴が悪いと思いまーす」
反省する気は無いらしいゾムとAの様子を伺いに来たショッピくん。二人とも汗をかいていて、全く寒そうにしていない。どれだけ白熱していたのやら。
グルさんはゾムの言葉を聞くなり、少しいらっとした様子で反撃をし始めた。
変なところで負けず嫌い。
gr「悪いトン氏！やっぱまだやってくる」
zm「やんのかグルッペン！」
syp「ゾムさん行くんなら俺も行きますよ、あ！怪我お大事に！」
tn「お前ら騒ぐのも程々にな、雪かきせなあかんねんから」
「「はーい！！」」
tn「はい、やろ！！！」
幼児とのやり取りか。
グルさんを真ん中に雪の中へと戻っていく背を見つめる。ゾムは持っていた雪玉を天高く投げていたが、玄関前は掃除し終えたんやからやめろや。なんて、ぐるぐると思考回路を巡らせた。横にいるAは、足が痛いだろうに相変わらず無表情。
はー…雪が降ってもこの国は平常運転、か。
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すみれいん(プロフ) - 零さん» す、すげぇ…もう…考える力が凄いです。素敵なお話ありがとうございます！！！ (2021年1月31日 17時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - おぼろどうふさん» えぇ！！！ついにですとも！！！ありがとうございます笑 遂にですね…本当に嬉しい限りです、ありがとうございます！ (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - シャノ＠楓さん» 声が…声が……声の重要性は感情が芽生えたからこそ分かったんです……声がぁ…（自分で書いてて悶えてます） (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すみれいんさん» 飴ちゃんがこんな風にして使われるのは、knさんが飴渡し始めた時から構想にいれたりはしてました笑 ありがとうございます、そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 真さん» 書いてる自分もしんどくなってたりします……… (2021年1月30日 11時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年12月30日 18時
