脆い.06▽ ページ7
怖いくらいに付き纏われる事早数分。深くフードを被り直して、港に向かう。こうなったら船に乗り込んでしまえば此方の勝ちな気がしてきた。
赤髪のシャンクスはシャンクスで、船あるだろうし。
「おい、聞いてんのか」
そろそろメンタルが持たなくなってきた。
『それじゃ、私は帰_______』
…あれ。
「…どうした」
あれだけうるさかった赤髪の声がピタリと止まって静かになった。因みに私の心も静かになり、次いでにさっと血の気も引いた。
舟 が 無 い 。
え、どうしよう。船を買う余裕なんて無い、しかも状況が最悪だ。隣には赤髪のシャンクス。
『ふ、船が…無くなってしまって、』
「…もしかして、此処に放置したのか？」
『いや…だって。どこ置いとけば…迷って、それで』
完全にやらかしたかもしれない。
少し遠くに見える海岸の船。船持ってかれた？
何その交通警備隊みたいな感じ、路駐した訳じゃ無いじゃんね⁉誰だよ持ってった海兵
「次の島まで乗せてやっても良___」
不意にザッという重い足音が聞こえた。
勿論、赤髪の声もはっきりと聞こえるのだがそれとは別の何か。急に能力発揮的な感じだろうか。
トリップ特典ここで発揮？？？
『海軍だ…』
「海軍？」
_____聴力の強化
うん、そんな感じ。
確かに聞こえる足音は恐らく海兵のものだろう。絶対さっきの店でバレたよね…巻き込まれてる私。
『シャンクス…さん、逃げた方が良いかもしれない…です。分かんないけど。このまま西に真っ直ぐに』
「嫌だね、名前を聞くまでは動くつもりは無い」
これじゃ駄々捏ねるガキはどっちだか分からない。
別にこのまま此処にいて赤髪と海軍が激突するのを見ても良いけど、確実に私だけ捕まりそう。
それは絶対に避けたい。
『私の名前は"A"です…‼
以後お見知り置かないでください!』
「…そうか！ならA‼
次会ったら俺の船に来い！」
再び頭を乱雑に撫でた後、驚く程明るい笑顔でそう言って礼を言って走り出した。
だから、海賊になる気は無いんですって。
まぁ…
一応、視野には入れておきます。
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ひかり(プロフ) - 続編楽しみです。 (2020年4月25日 13時) (
レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: 4ce14ca331 (このIDを非表示/違反報告)
ソル - 白ひげ海賊団とどんな繋がりがあるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 7bc681eabc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月4日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュミラー - トリップって難しいと僕は思います。なのにとっても面白い！小説アドバイス頂きたい位です！これからも頑張って下さい！ (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月10日 13時
