脆い.35▽ ページ36
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食欲をそそるカレーの匂い。
『し、死ぬかと…、思った』
ボロボロのジャージのまま、食堂に入った私は椅子に直行してテーブルに突っ伏した。
予定では赤犬の仕事が始まる昼前までだったのだが、
それが急遽変更され…
夕方過ぎまで訓練となった。
地獄か。
休憩を挟んでくれるし、それなりに気を遣ってくれているのかもしれないが
運動能力ミジンコなんだよ、考えてくれよ。
「あらら〜、随分お疲れだねぇAちゃん」
『あぁ…どうもクザンさん…。
お気楽様です』
「辛辣。あと俺だって今日は、書類整理したんだよ。山が一つ消えたし」
一つかよ、と突っ込む気力も無い。
一生分の運動はした気がする。
赤犬の教え方が上手かったせいかのか、覚えもわりと良かった方だと思うし、
何より時間の経過が早かった。
それだけ集中していたという事だ。
「力は付けられそう？」
『まぁ、そこそこ…には、』
「そっか」
自分で聞いてきたくせに、
返答が分かれば静かな答えが返ってくる。
今すぐにでもそのアイマスクを限界まで引っ張って顔面にクリティカルヒットさせたいが、
そんな事したら当然センゴク元帥が
エンカウトしそうなのでやめておく。
テーブルから顔を上げれば、
先よりも食堂は賑やかになっていた。
「おっ、死にかけの嬢ちゃん発見」
「お疲れ」
「頑張れよ〜スモやんの弟子」
「強く立派な海兵になれな」
『どーも』
海兵の人たちは皆さん良い人揃いなのは確かなんだけど、テンションがやたら高い。
「いつからスモーカーの部下になったのよ」
『なってませんよ…話が盛られたのかと、』
「何をどうやったら、そこまでになるの…お兄さん心配だよ」
『いつからお兄さんに…』
「細いことは何だって良いじゃないの」
ゆらりと話せば、
気が抜けた様に笑う。
青雉はただのサボり常習犯ではないらしい。
こういう風に見えても、周囲の変化にいち早く
気づく人間なんじゃないかと改めて感じる。
あと、他人の意見を否定しないのも良い。
だから楽に話せるんだろうなぁ。
まぁ、偶には赤犬くらいの緊張感もあって欲しいが。
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ひかり(プロフ) - 続編楽しみです。 (2020年4月25日 13時) (
レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: 4ce14ca331 (このIDを非表示/違反報告)
ソル - 白ひげ海賊団とどんな繋がりがあるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 7bc681eabc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月4日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュミラー - トリップって難しいと僕は思います。なのにとっても面白い！小説アドバイス頂きたい位です！これからも頑張って下さい！ (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月10日 13時
