脆い.14▽ ページ15
目の前には大きな軍艦と走る海兵、疲れた顔の海兵。
そして横には電伝虫片手に不満げな顔をした青雉。
「あぁ___ぇ？____今から向かう___」
何の話かおおよその事は予想出来る。きっと部下からの応援要請。なんかあったのかな…。
電話が終わったらしい青雉は近くの海兵に電伝虫を渡して、私の方に向き直った。
「…はぁ、悪ィAちゃん。
ちょっと予定が入ったから俺は一旦抜ける…一人で待ってられる？」
『待てますよ、勿論』
19歳だぞ。
お留守番くらい出来るわ。とは口に出さないでこくりと一つ頷けば再度申し訳なさそうに謝る青雉。
それから、青雉は訓練場のある一点を指差して、
「あの辺の奴らに声掛ければ、なんとかなるだろうから…じゃ、頑張って」
『え、あ、…はい、？』
そう言うなりひらひら手を振って「知らない人に着いてっちゃダメだよ」と言って去っていく青雉。
先から思っていたのだが、大分扱いが雑な様な気もする。大丈夫？ちゃんと人扱いされてる？？
少し心配になってくるけど、いちいち気にしてたら多分心臓が持たない。
元いた世界ならまだしも、此処は大海賊時代だし。
よし、頑張ろう
気の抜けた弱い意気込みを吐いてから青雉が指差した方向に目を向けて歩き出す。
あの場所にいるのは、シルエットからして確実に"白猟のスモーカー"
絶対そうくね…？なんでこんなとこにいんの。
『あの、すみません…あそこにいるのって』
「んー？あれ、なんで子供がここに…」
「俺は知らねーよ」
「あそこ…？あぁ、スモやんだよ」
近くにいた海兵に声を掛ければ返ってきたのは"スモやん"だとか"スモさん"だとか。
…成る程、あんたらがスモーカーの部下か。
親しげで楽しそうだなぁ、なんて思いながら海兵に礼を言って(通称)スモやんに近付いた。
『あの、』
私の声に反応してゆっくり此方に目をやって、白い煙を吐いたスモーカー。
「…なんだ、てめぇ」
オラオラ感全開にしないで欲しい。
徐々に広がる恐怖を抑えて、ぎこちなく笑顔を作る。
『…青雉さんに、言われて来ました』
何か答える代わりに、スモーカーは再び煙を吐いた。
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ひかり(プロフ) - 続編楽しみです。 (2020年4月25日 13時) (
レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
リーナ - コメント失礼します！めっちゃ面白いです！！これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 20時) (レス) id: 4ce14ca331 (このIDを非表示/違反報告)
ソル - 白ひげ海賊団とどんな繋がりがあるのか楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月19日 21時) (レス) id: 7bc681eabc (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月4日 11時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ミラージュミラー - トリップって難しいと僕は思います。なのにとっても面白い！小説アドバイス頂きたい位です！これからも頑張って下さい！ (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1bda2ccaaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年3月10日 13時
