▽緑茶と和菓子と真意 ページ5
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先程覚えたばかりの庭園までの道のりを一人で進んでいく。ひとらんらんさんの姿はまだ見えないがオスマンさんの執務室の窓から見たあの噴水はもうすぐ目の前にあった。
すれ違った時に使用人さんに丁寧に挨拶をされたが、私の素性を知らないのだろうと思うと何だか少し申し訳なくなった。
道に沿って綺麗に植えられた花は丁寧に育てられているらしく、枯れた草は一つも見つからない。水をやったばかりなのか、花にはまだ水滴が見られた。
『…』
ふと上を見上げれば丁度自分が先程までいた部屋__オスマンさんの執務室がある。
ちゃんとここまで迷わず来れた事に自分で自分を褒めながら再び目の前にある噴水に目を向ければ、花同様、水も透き通って綺麗だった。水が生きていそう。
なんて考えながら噴水に身を乗り出せば…
ht「ちょっと…何してるの」
服汚れるよ、と優しく腕を後ろに引いたのは食堂で見たのと同じ顔であった。ひとらんらん、さん。
不思議そうに首を傾げてから片手に持った水やり用のホースをその場に置く。
私が何を見ていたのか気になったらしく、彼もまた噴水を覗いた。
ht「気になるものでもあった？」
『いや…綺麗だな、と』
ht「それはまぁ俺が作ってるし。使用人も手伝ってくれてるから」
『あぁ…オスマンさんから聞きましたよ』
ht「そっか」
少し先にあるホースの先端は水道の方に繋がっているらしく、水やりが終わったらしい。
ht「水やり、する？」
『庭園のはもう終わってるみたいですけど』
ht「まだ畑の方は途中だから」
『…』
そう言った彼に深い思考はまだ無いんだろう。何となく発したその言葉が何となく引っかかる。
「どうしたの」と聞く彼の顔を見ればやっぱり先程と変わらぬ表情。
『水やりが終わった場所に、何故戻ってきたんですか？…畑の方も、途中なんでしょう？』
彼の額に薄らと浮かぶ汗がここまで"わざわざ"走ってやってきたのだと言っている。花に水滴があったのは、まだ水やりをしてそう時間も経っていないという事。
______違和感、
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
