▽空色に笑顔 ページ40
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α「ほう…‼その美しいお姿であの総統閣下のご婦人ではないと…。いやぁ、すみません。ここに来た時から目を惹かれるお二人だったもので、」
彼はα国の第二王子らしい。第一王子の方は今日は別の場所にいるとか何とか。どちらにせよ、彼が面倒でしつこい部類の人間である事に変わりは無い。
話してみるとフレンドリーな感じ丸出しであるが外面なんてどうにでも出来る、と言った総統を思い出した。
『いえ…そんな事ありませんよ。私なんて総統の隣に立つには釣り合わない人間ですので』
α「またまた謙遜が過ぎる…それにしても、これ程までに美しい女性を置いていくなど、グルッペン総統閣下は案外酷いお人の様だ」
『貴方こそ、お連れの人を置いてきたのではありません？』
α「おや…まだ言っていませんでしたね。私なんて者に着いて来てくれる女性等いませんよ。こうして話したのも貴女が、初めてと言っても過言では無い。良ければ一度____」
おっと、しっかり墓穴を掘っていく…‼何で自分であんな問いかけをしてしまったのかと、目の前でにこりと笑う第二王子を見て痛感した。
γ国やβ国について薄々話は聞いていたがα国についてはそこまで耳に入れていない。…というか、何故第二…‼せめて第一王子出せよ。
心の中で悪態を突いたって今この状況を打破出来る訳でもなく。エミさんを探すも、彼もまた女性に絡まれており華麗な立ち振る舞いに見えるがあのエミさんの顔はガチ困りである。
ちょっとエーミール先生何してるんですかおい。
外に出てショッピ君に助けを求めるのもいいがどうやってその口実を作ろうか。
α「_____顔色が優れない様ですが、」
『…！、えぇ。すみません。匂いに少し酔ってしまったので、外の風に当たって来ても…？』
α「あぁ、成る程。構いませんよ。ならば私も着いていきましょう。一人で歩くのは危ない。この夜会にも何やら良からぬ噂もある様ですしね」
『噂、？』
ただの人攫いですよ。
そう口にしたのは、私の肩を寄せて外へ連れ出そうとするα国の第二王子…ではなく、
⁇「こんな所にいましたかAさん。探しましたよ…あまり私から離れぬ様に」
見た事の無い男であった。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
