▽金色 ページ38
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『グルッペン総統』
久しぶりに呼んだその名前と共に、エミさんに叩き込まれた礼をする。かなり様になっていると思うので誰かに褒めて欲しいのが本音だったりする。
今日は"社交界"。今いる場所は開催国の城門前。辺りはもう日が落ち始めている。
練習を始めてからはあっという間である程度の基礎知識を叩き込んだから会話にも不安は無かった。どれもこれもエミさんのおかげだ。感謝しかない。
「悪くない」なんて口角をあげた総統が此方に手を差し出してきたので無視をしておいた。だってまだここは会場では無いのだから。
それに、今のを誰が見ている訳でも無い。
gr「つれないな」
『馴れ合いなら他所でどうぞ。あの辺りの令嬢なんてどうでしょう』
gr「知識が無いんだよ」
仮にも令嬢にその態度はどうなんだ、と。いくら相手に聞こえていないとはいえ。
こんな事を言っていてもきっと本番じゃ完璧なんだろうな、と思って隣に立つ彼を見てみる。思っていたよりも整った顔立ちと普段とは違う服装、髪型。
黄金色の髪色がよく映える肌に、一度見たら脳裏から離れない瞳の色。こんな容姿端麗且つ有能総統の横に何故自分がいるのか不思議で仕方ない。
gr「あまり変な奴にな近づくな。何かあったら…まぁ、蹴りでも入れとけばいい」
『嫌ですよ。行動一つで最悪が国滅びそうなので』
gr「否定はしない。…が、本当にあまり無理はしてくれるなよ」
ガヤガヤと人が増えてきた。
門を潜ればそこはいつかの護衛の際に見た社交界と同じで、中は華やか以外の何でも無い。表向きには外交の場だとかで通してはいるが実際はただの暇潰し兼お喋り。こんなもの、自国でやればいいのに。
人の圧に押されて、慣れぬ格好で歩く私の一歩先でふと立ち止まったグルッペン総統はくるりと私の方を向いた。
何かと思えば、彼は再び此方に手を差し出す。
gr「さぁ、お手をどうぞ?」
一体、いつもの彼はどのへ行ったのだろうか。
そして私は黙って彼の手を取った。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
