▼僕と信頼 ページ17
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ut「Aちゃんほんまにそれでええの…、」
『仕事着ですから』
ut「ちゃうやん、ほら、もっとこう…ギリギリの！」
『…帰ります？』
ut「なんでそんな、そんなっ…‼」
街へ来て仕事着を探す事早数時間。優柔不断な子では無いらしく、靴も服もぱっぱと決めていく彼女に自分が口を出す隙は無かった。
だがしかし、そろそろ限界が来ていた。
黙って見ていれば男物かと疑う服ばかり選んでいる。勿論仕事着だから露出度の高い服なんて着れる筈無いのは分かっているんだけど、もう少し女の子らしい服を着て欲しいというのが本音。
仮にも彼女だって軍人。
万一、は分かるがその方面の服は軍服で十分補える筈だ。オフの日の服くらいもう少し自由だって許される。
ut「なら、僕からの贈り物で選んだるから、ね？お願いシマス！」
『…ズボン系ならどーぞ』
彼女曰く、スカートだとかワンピースだとかは嫌いらしい。無理に着させたくも無いし、この際足が出るなら何でも良い。特別変な意味では無くて、このままだと男だ。完全に。
ut「何色がええ？」
『黒』
ut「りょーかい」
無難なものを何着か選んで彼女にみて貰えば、意外にも気に入ったものがあったらしく『ありがとうございます』と即決。
普段の買い物に比べればこれくらいの出費安い。
欲が無い、というか。けれどそれはちょっと違う様で。ありがとうございますだとか、すみませんだとか。
横で服を選ぶ彼女を見て何となく思った。
甘やかされた事無いんやろな。
先程拒否された手を彼女の頭にやって、髪を崩さぬ様そっと撫でれば不思議そうな目が此方を見上げる。
『…何か？』
ut「んーん。Aちゃんやっぱ可愛ええな、って思っただけやから」
『へぇ、そうですか』
ut「服、決まった？」
こくりと頷いた彼女の手元にあったのは自分が選んだ黒の服。何となくそれが嬉しくて、手元からそれを取って会計に向かう。
こっそりネックレスとか買ってあげられたら良かったけど、どうやら彼女には本当に自分の入る隙なんて無いみたいで。
視界に入った碧色のアクセサリーに手を付ける事なく、足早に彼女の元へ歩いた。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
