▼僕と信頼__ut side ページ16
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こういう待ち合わせ、いつもなら緊張なんてせずに煙草でも吸って待っとるんやけど。
ut「…」
珍しく早く起きた自分を褒めて貰いたい気分。
今日はグルちゃん達に頼まれて、先日此処へ来て仲間になったAちゃんの仕事服を選びに行く日。女の子の服選びなんて余裕だから任せろ、となったんだけれど、相手が相手だ。
生憎自分は彼女の趣味を知らない。それどころか、好きなものも、色も、見てきた景色も何も。
スーツの内ポケットにある煙草に伸び掛けた手はそのままよれたスーツのポケットに収まった。
天気は快晴。晴れの日は嫌いじゃないけど、今の自分を照らすにはちょっと眩しすぎる気もする。
ぼんやりと空を眺めながら待ち合わせ場所で待っていれば少し遠くから人の足音が聞こえてきた。
服だって思い切りお洒落という訳でもないけど、落ち着いた格好をした彼女が此方へ駆けてくるのが見えた。
『遅れまし、た…‼』
今日行動を共にする人間が僕だと知らなかったのか。
姿を目に入れるなり、少しだけ驚いた顔をする彼女に「おはよ」と言えばぎこちなく『おはようございます』と返ってきた。
『まさか鬱先生だったとは…』
ut「せやね、グルちゃんから聞いて僕も吃驚したんよ。…あ、嫌やった？」
『まさか。むしろ鬱先生で良かったですよ』
ut「期待されて…」
『女の子の扱い上手そうだな、と』
皮肉か、嫌味か、煽りか。初対面で自分が彼女に銃を突きつけたのを復讐しにきたやつやな。…。
誰の入れ知恵なん…。
まぁそんなどうでも良い事はおいておいて、
買いに行こうと手を差し出せば不服そうな顔が視界に入る。いつもとは違う、セットアップされた髪は、多分グルちゃんがやったんだろう。
その証拠に昨日彼の執務机に見せつける様に置いてあった髪飾りが、彼女の髪に付けられていた。
手、出すんじゃねぇぞ。
って？？僕の信頼無いんかほんまに。
流石にそこまでせえへんわ。
ut「逃げられても困りそうやし、な？」
『…』
ut「…ふっ、はははっ、冗談やって。笑った方が可愛ええのに」
『そりゃどーも』
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(手なんて出されへんわ)
(僕が殺されそうやし)
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
