▽自由。変革。水色。 ページ11
『コネシマさん、…何故此処に？』
kn「んー、暇やったから。それとも、俺がここに来たらいけない理由でもあったんかお前」
『無いですよ。訓練中なのに抜け出してきて良いんですか』
kn「なんで知ってん」
は？と首を傾げる彼の背後を指差せば、丁度先ほどまでいた水道場のところに此方の様子を伺っている兵士が数人いた。その人たちの誰もがトレーニングの格好をしていて、タオルを持っている。
言われずとも分かるだろう。
それに、彼等がコネシマさんやシャオロンさん直属の部下ならここへ呼びに来たのにも納得がいく。
武器を持っていないあたり、基礎でもやっていたのか。それとも訓練場の外は武器の持ち出しが禁止なのか。そんな事聞いても意味は無いから口に出さないけど。
sha「合ってんぜA、こう見えてもコネシマ、上官やから」
kn「一言余計じゃい！！！やからお前はモテへんのやシャオロン」
sha「誰が不人気だおい」
『不人気…』
人気やぞ俺は。と必死に目で訴えるシャオロンさんに愛想笑いで返してやればコネシマさんは爆笑してたけど。早く行ってやれよ。
自由人全開のコネシマさん。
部下の方は困って様に眉を下げて「上官」と口を開くも、笑い声で掻き消されてしまった。
いい加減早く行ってこい。
『彼等、待ってますよ』
kn「せやな。ほな行ってくるわ」
sha「Aはまたあとでな」
困った彼等がようやく視界に入ったらしい二人は、先の表情からは考えられない程の笑顔で私を見た。
一体全体、何が彼等をそうしたのか。そんなの予想付く筈もなく、私は部下の元へ向かう彼らの背を目で追う事しか出来なかった。
まぁ、一人になってしまった訳だが。
先ほどコネシマさんが言ったとおり、私がぼーっとこの城内を歩き回るのは少し遠慮しなきゃいけないらしい。総統が言うんだから間違い無いだろうし。
どうしたものかと思考を巡らせて、結局オスマンさんと会う前に分かれたトントンさんに聞こうという結論に。
そもそも、総統が私をお願いしたのは書記長な訳だし。彼に聞くのが手っ取り早い。
『書記長室か…』
まだ水色が残る視界を一瞬と閉じて、私は来た道を戻って歩いた。
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
