▼ただの暇潰し__gr side ページ22
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gr「…切りやがった」
突如ノイズ音が激しくなったと思えばいきなり切られたインカム。正確には向こうのスイッチが切れたから通信が途絶えたという風のが正しいのか。
まぁそんな事いくら考えても無駄であるから、インカムから手を離して机の上に置かれた本に再び手を伸ばした。
何度も読んできた本に飽きる事無く目を通していた筈だったが、今話した所為で集中が切れた。くそ。
仕方なく本を本棚に戻して、奥の方で静かに読書するエーミールを一度視界に入れた後、再び席に着いた。
おおかた、ロボロにでも通信を切られたんだろう。練習用のインカムなんてあったのか。それとも、もう既に彼女の為にロボロが作り始めていたのか。
案外彼女が仲間に認められているという事実に内心安堵している自分もいる。
___近づきすぎるのもあれやけど
ま、ええか。今はそれで。
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___それから数分後。
がちゃりと扉がゆっくり開いて、待ち望んだ彼女が漸く顔を覗かせた。朝見た状態のまま髪飾りはちゃんとある。それに満足しつつ、彼女の手元にある紙袋を見て部屋に戻らず直行して来たんだと分かれば少し面白かった。
gr「随分遅かったな」
実際、それ程待った訳でも無いが。
『いきなり呼ばれたので』
gr「買い物はどうだった？」
『大先生のセンスが輝きましたね』
gr「…それか」
『この紙袋に』
そういや彼奴に任せていたんだと昨日自分で頼んでおいたのをすっかり忘れていた。
紙袋はどれも良いものばかりで、中から覗いた黒の服は、不服にも俺の好みというか何というか。腹は立つがここは大先生に感謝だな。
そこに座れという意味で、目線だけちらりと前にある椅子に向ければ彼女は黙ってそこに座った。
俺が牢にいた時は真逆だったのに、場所が変わると人はこうも簡単に逆転できるものなのか。だからといって、今の彼女に忠誠心がある訳でも無さそうだ。
『何の用ですか』
gr「俺には随分冷たいじゃないか、指揮官サマ」
『処されたいのなら他へどうぞ。読書しに来た訳では無いので』
gr「冗談くらい通じろ」
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(とか言って、)
(律儀に訪ねてくる癖に)
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しおりん(プロフ) - ふ〜ん！3ｺﾒ！続編おめでとうございます(о´∀`о)更新大変だと思います､頑張ってくださいね(*´▽｀*) (2020年6月23日 23時) (
レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
さわー - ふーん、2ｺﾒ!続編おめでとーございますっ！更新楽しみにしてますっ！(ですが無理はせず！) (2020年5月26日 15時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
ピーたー - ふーん、1ｺﾒ！続編おめでとーございます！更新待ってます！ (2020年5月26日 12時) (レス) id: a37e444ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月24日 14時
