▽お仕事は丁寧に。 ページ4
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しーん、と静まり返った会場。主催者の一声によりあっという間に散った貴族達は不服そうな顔をして皆この場から出て行った。
今この場にいるのは、此方を睨む主催者と、自分と、
自分の下で悔しそうにしている司会者。
「…ッ‼くそっ、完璧だった筈なのにっ」
今回の目標、
一発腹に鳩尾を喰らわせれば簡単にへばった。元々この会場への武器の持ち込みは不可能だから、大方毒でも盛るつもりだったんだろう。
司会者ともなれば休憩時間を設けて主催者を殺す事など造作も無いだろう。
『…名演技でしたね、主催者さん』
「は、っ……おい、何が」
「そうだろう？政治でも使える演技だからな。
"わざと怒って客を外に出し、殺し屋を誘き寄せる"等容易い」
司会者はその言葉を聞いて更に顔を青くさせた。
いくら自分でも、こんな大勢の人間の中からたった一人の殺し屋を見つけるなんて無理な事。
それなら此方から誘き寄せるしか無いと考えた。だから主催者にわざと演技をさせて客を全員外に出した。何となく予想はしていたが、
残った奴が必然的に殺し屋…
それが司会者だっただけの事。
『遺言くらいは聞いてあげますよ』
「待ってくれッ、俺は依頼されたんだ…‼お前もわかるだろ。同業者なら…‼何で殺し屋を殺.すなんてッ」
『稼げるから、としか言い様が、』
「くっそ…」
弾が入っているのを確認して銃口を司会者に向ける。
ようやく現状を再認識出来たのか、どんどん浅くなる呼吸が聞こえてくる。
対して横からは「早くやれ」との主催者。
特にそれに反応する訳でも無く、平然と銃口を司会者の顳顬に付ければ小さく呟く声がした。
「遺言…妻と子供に、俺は大丈夫だ、と…伝えてくれ」
_____パァンッ、と乾いた音。
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⁇「…あ、外れた」
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野菜 - 文才ありｽﾞｷｨ!!!絵も凄いですねぇ… (2020年12月25日 22時) (
レス) id: 13d957e87a (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - 更新頑張ってください！！応援してます。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - あと更新がんばれください！！！！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！（大事な事なので三回言いました） (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 雫さんの文章表現力と画力が大好きです！すっごく、すっっっごく尊敬しています！陰ながらですが、これからもずっと応援しています！！あまり無理はなさらないように…！ (2020年11月8日 22時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月23日 15時
