▽食事の席ではお静かに。 ページ29
gr「有り得ん。馬鹿か、馬鹿だろ」
ut「グルちゃんに一票」
tn「同じく」
zm「俺も」
em「あかんな」
ht「駄目だね」
rbr「止められへんかった…」
syp「すみません」
対照的な彼らに、謝るべきは自分ではあるのだが。中々その空気になれない。終いには精密検査がどうのとかいう話までいってしまって。
いくらコネシマさんに確証を与えるとはいえ、力を発揮して切り掛かってしまった自分にも非はある。
すみません、と謝ればなんでお前が謝るんだよ、みたいな顔で総攻撃を喰らった。
tn「そろそろお開きにするか…活殺屋さんも疲れたやろ?」
そんな自分に救いの手を差し伸べたのはトントンさんで、彼の言葉に一つ頷けばすぐに争いは終わった。
席から立ち上がれば何の待遇か知らないけれど、椅子をトントンさんに片付けられて、ショッピさんが扉を開けてくれて、脱いでいた黒の外套をひとらんらんさんが肩に掛けてくれた。自分は王族でも何でも無いし、寧ろ彼らより階級的には、殺し屋なんて一般市民より低いかもしれないのに。
これはもうファンとかいうのじゃない。
執事だ、やめてほしい。
食堂から部屋へ向かう途中、それぞれが部屋に戻っていく。自分も戻るか、と再び歩を前に出した時____
ut「活殺屋さん、」
先程通った廊下から聞こえてきた声は部屋に戻った筈の彼のもので。
青の瞳を覗かせて、黒に近い長い前髪の下からふっと笑みが漏れた。少し首を傾げれば数束髪が落ちてきて、それを鬱陶しげに払った彼は緩んだネクタイを少し直した後此方に手を振って近づいた。
『えーと…鬱さん?』
ut「ちゃんとそう呼んでくれるの活殺屋さんくらいですよ…うれし」
『…敬語似合いませんね』
ut「尊敬する人やから、やっぱ気にした方がええんかなって」
『要りませんよ、タメでどうぞ』
そう返せば「じゃ、遠慮なく」と笑った鬱さん。
何をしに来たのかと問えばけらけら笑った彼は、自分をお風呂に誘いに来たのだとか。
そういえばそんな事を約束した様な…していない様な…。
ut「僕はまだ女の子説信じてんねん」
だから、男だってば。
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野菜 - 文才ありズキィ!!!絵も凄いですねぇ… (2020年12月25日 22時) (レス) id: 13d957e87a (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - 更新頑張ってください!!応援してます。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - あと更新がんばれください!!!! (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 貴方めっちゃ絵上手いですね!貴方めっちゃ絵上手いですね!貴方めっちゃ絵上手いですね!(大事な事なので三回言いました) (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 雫さんの文章表現力と画力が大好きです!すっごく、すっっっごく尊敬しています!陰ながらですが、これからもずっと応援しています!!あまり無理はなさらないように…! (2020年11月8日 22時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年5月23日 15時