▽澄んだ青色 ページ21
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『本当に幹部方は人気ですね…？？』
tn「アレは例外やから気にせんとってくれ」
『欲に素直な方も珍しいですよ』
tn「欲有りすぎるのもどうなん」
甘味処を出て城へ帰る途中。もうすぐそこに城の門は見えているのだが、視界に入っているのはそれだけでは無かった。門番が険しい顔をする横で、気が抜け切った笑顔で女性と話す男が一人。
男は青がかった黒髪でやれた青のスーツを着ている。それに似合わないよく見れば整った顔立ちも、隣に立つ女性の所為か、完全にだらけきっている。
珍しいものでも無いし、凝視しても良いことはない。というかちょっと胸糞悪いくらいだから無視しても大丈夫だろう。
…なんて思ってトントンさんと歩いていたのだが、不意に彼に後ろに腕を引かれ「ストップ」と低音。
後ろを向けば息抜きした後の顔とは思えない程に怖い顔をしたトントンさんがいて、話を聞けばあの青色は我々国の幹部だそう。
『向こうも気付きませんね…』
tn「ちょっとここで待っとって下さい活殺屋さん」
心なしかにこりと笑ったトントンさんは腕から手を離して門の元へ歩いていく。
何をするのかと眺めていれば、会話こそ聞こえないが相当お怒りの様子。女の方はちょっと驚いた様だったけれど、此方へ走ってきて私と目が合うなり少し睨んでから町の方へ走っていった。
え…めっちゃ睨まれた、
首を傾げてトントンさんの方を見れば此方に気づいたらしい彼も手招きされる。行っていいのか。
tn「すまんな、いきなり置いてって」
『大丈夫ですよ』
⁇「…えーと、トンちの彼女？」
tn「な訳あるか！！！"活殺屋さん"やぞ！！！」
そう怒鳴ったトントンさんに肩をびくりと揺らした青色の男は、ゆっくりと目を見開いて此方に目を向けた。自分よりも背の高い人間。
⁇「かっ、さつ…？え、ほんまに？」
『あーと…トントンさん、』
tn「汚い手で触らんといてくれますかねぇ大先生」
⁇「あっ、待ってほんまに待って⁉え、え？え？」
『どなたか知りませんが…殺し屋を殺し回ってる者です、はじめまして』
そう口にした瞬間、はっとしたらしい大先生と呼ばれた男はよれたスーツをきちっと直したかと思えば、その彼にばっと物凄い勢いで手を取られた。
ut「どうも、鬱といいます」
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野菜 - 文才ありｽﾞｷｨ!!!絵も凄いですねぇ… (2020年12月25日 22時) (
レス) id: 13d957e87a (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - 更新頑張ってください！！応援してます。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - あと更新がんばれください！！！！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！（大事な事なので三回言いました） (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 雫さんの文章表現力と画力が大好きです！すっごく、すっっっごく尊敬しています！陰ながらですが、これからもずっと応援しています！！あまり無理はなさらないように…！ (2020年11月8日 22時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月23日 15時
