▽二度目の翡翠 ページ31
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殺し屋の朝は早い。
とか、そんな格好を付けた言葉で朝を迎えてみたいものだが全然そんな事はなく。扉を叩かれる音でぼんやりと目を覚ました自分はまだぼやける視界を覚ますべく、軽く目を擦りながら上半身を起こした。
夢であれ、と思ったがどうやら昨日の出来事は本物らしく部屋だって広かった。
扉の外から「朝ですよ」という声。
待たせる訳にも行かず手で寝癖を軽く直して、扉近くに掛けてあった外套を羽織ってから部屋の扉に手を掛けた。ゆっくりと開けば、ばっちり起きているらしいショッピさんがいて。
syp「おはようございます。よく眠れたみたいで」
『…おはようございます。確定なんですね』
syp「寝癖付いてるので」
『え』
慌てて外套にあるフードをさっと被れば「嘘ですよ」という声と申し訳程度の謝罪が聞こえる。
朝からなんだ、の思ったが悪意は無いらしいのでそこまで問い詰める気にもならなかった。
ほんの数分で支度をした後、昨日の夕食の時と同じ道を通って食堂に向かい、集まった面子で朝食を取った。全員揃うのは夕食の時だそうで、朝は出来るだけの人間で、昼は各々でどうぞ、という決まりらしい。
まぁ今朝は「活殺屋さん！」という元気な挨拶とともに昨夜の面子が全員揃ったんだけど。
グルッペンさんに依頼を聞いたが上手くはぐらかされたので、後でどうにかするとして…。
何とかして依頼貰って、お金貰わなきゃ…。
生活が危うくなる。
.
今日は何をしよう、と食堂から出れば「活殺屋さん」と今日何度目かに名前を呼ばれた。
『あ、エーミールさん。おはようございます』
em「おはようございます。朝食はもう食べました？」
『はい、頂きましたよ』
em「なら…お時間あるならこの後一緒にお茶でもどうですか？良い紅茶が手に入りまして」
『おや…』
そう控えめに笑った彼は、ほかと違って強引さだとかそういうのが感じられなかった。彼は昨日からあくまでも決定権は貴方にあるので、と逃げ道も用意されている様な言い方をする。
断る理由も無いし、騒がしい彼らと離れて落ち着いてお話がしたい。
『是非ご一緒させてください』
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野菜 - 文才ありｽﾞｷｨ!!!絵も凄いですねぇ… (2020年12月25日 22時) (
レス) id: 13d957e87a (このIDを非表示/違反報告)
世阿弥 - 更新頑張ってください！！応援してます。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - あと更新がんばれください！！！！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
白玉色の赤えのぐ - 貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！貴方めっちゃ絵上手いですね！（大事な事なので三回言いました） (2020年11月11日 20時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 雫さんの文章表現力と画力が大好きです！すっごく、すっっっごく尊敬しています！陰ながらですが、これからもずっと応援しています！！あまり無理はなさらないように…！ (2020年11月8日 22時) (レス) id: 83f48e582b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年5月23日 15時
