守る.08 ページ9
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沖矢昴に家まで送って行ってもらった。嬉死。
『ありがとうございました…え…と、』
「あぁ、自己紹介がまだでしたね。私は沖矢昴といいます」
『相良Aです』
どうしよう自己紹介しちゃった。嬉しすぎて踊り狂えそう、これは後で沢乃に電話で自慢しよっと。
嫌われたかと思ったと言われた時は反射的に『まさかむしろ大好きです』とか心の声まで出してしまった。
死ぬかと思ったマジで、この世の終わりかと。全身が急速に冷めていくのを初めて体感したよ。
けれど沖矢昴は面白そうに笑っているだけで、
妙な優しさほど辛いものは無いと痛感した今日この頃
「Aさん、ですね。気をつけて帰ってください」
『何言ってるんですか、家の目の前ですし…本当にありがとうございました沖矢さん。
この御恩は一生忘れません』
「そんな大袈裟な」と笑う沖矢昴よ、オタクを舐めるでないぞ。推しからの恩は倍以上にして必ず幸として返しに行くんだからな、待ってろください。
それにしても沖矢さん良い匂いしたな…
気持ちの悪い事をひたすら考えながら沖矢さんが「それじゃ」と言って去っていくのを見送った。
『イケメンかよ』
イケメンだったわ。
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『ただいま』
「おかえり、なんださっきのは彼氏じゃないの〜？お父さん吃驚して赤飯の用意始めたんだけど」
『段階飛ばしすぎて吃驚しちゃった』
「それな」
友達かお前は、とツッコミが入りそうなくらい私はパピーと仲が良い。反抗期だとかそんなの無くて、むしろ仲が良すぎて何かあるのかと心配されるくらいだ。
そんな父に買ってきた酒を見せればきょとんとした顔で「え、なになに」と慌て始めた。
「反抗期？」
『え、立派な親孝行じゃん』
「そっか〜お父さん嬉しい…初の酒でしょ、一緒に飲もうか」
そう言った父は私の頭を撫でながら荷物を持ってくれてリビングに向かった。
背は伸びてもやっぱり父の方が背が高いし、後ろに立つと大きな背中で、やっぱり父親だと実感出来る。
だからどこへ行っても私はよく父の後ろを歩いた。
「焼きそば？」
『うん…あ、油きらしてた…ちょっとコンビニで買ってくる！』
「俺が行こうか？」
『ううん、ゆっくりしてて』
そう言って私は再び外に出てコンビニに向かった。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 紗奈さん» 大変長らくお待たせしました！この先も楽しめる様、更新頑張りたいと思います！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - てにゃんにゃんさん» ありがとうございます！作品を好んで見てもらえる事、嬉しい限りです。更新頑張っていきます！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - KAZUKIさん» 安室さんの尊さにはいつも驚かされます…降矢零という人物がもう無意識のうちにイケメンばら撒いてるので困ったモンですほんと。更新頑張ります！ (2020年5月1日 18時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 最新楽しみです！ (2020年4月26日 19時) (レス) id: 0bf5c2ae4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年1月18日 16時
